コラム

[潮騒] 9月21日(火)

2021年9月21日

 “暑さ寒さも彼岸まで”に期待を込めながら秋のお彼岸(20〜26日)を迎えた。彼岸の入りの20日の大阪市の空は秋らしく澄んだように見えたが、日中の最高気温は府内のほとんどの観測地点で30度を超える「真夏日」。秋本番までにはあと少し時間がかかりそうだ◆厳しい暑さが去ってくれるのはありがたいが、南方に発達した熱帯低気圧が台風に姿を変えて日本に接近するのもこの時期。場合によっては各地に被害をもたらすのが悩ましい◆87年前の1934(昭和9)年の9月21日は「室戸台風」が襲来した日。近畿の被害は甚大で、大阪では強風に高潮が加わり多くの犠牲者を出した◆学校の被害は顕著で、当時大多数を占めていた木造校舎が軒並み被災。現在、お彼岸でにぎわう四天王寺では、古来、大阪のランドマークであった五重塔の倒壊をはじめ、仁王門など多くの建造物が大きな被害を受けている◆16日夜に石川県能登地方で起きた最大震度5弱の地震のニュースを聞き、9月が「防災月間」であることをふと思い出した。21日からは「秋の全国交通安全運動」もスタート。昨今の新型コロナウイルス禍を受けてつい忘れがちだが、いま一度、自然災害の備えや事故防止の心構えなど、安全への思いを新たにしたい。(佐)


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