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農作物安全性訴え 福島・二本松 関さん講演

2018年2月13日

 元農林水産省職員で福島県二本松市の農家関元弘さんが12日、泉佐野市内で講演し、2011年の東日本大震災以降の福島の農業や暮らしの“今”について語った。「徹底して放射性物質の検査をしていて、国の基準値をオーバーしているものは一つもない。その事実は曲げられない」と、同県産農作物の安全性をアピールした。

「放射性物質が国の基準値をオーバーしたことはない」と、安全性を強調する関さん=12日、泉佐野市のいこらも〜る泉佐野

 関さんは、2006年に新規就農。有機農業に取り組んでいたところ、5年目の11年に東日本大震災による東京電力福島第1原発の事故が起こった。

 県内の田畑では、カリウムを土に入れて放射性物質セシウムの作物への吸収を防いでいることを説明。関さんの畑では震災があった年でも放射性物質は検出されなかった。専門家によると、日本の粘土質の土壌が奏功したとされ、「先人たちの積み重ねが放射性物質の被害から守ってくれた」と話した。

 しかし、風評被害は根強く、出荷量は減ったまま。「何を買うかは消費者の選択の自由。ただ、私たちは検査をちゃんとやっています」と訴えた。

 講演は「泉佐野市消費生活フェア」(同市消費生活センター主催)で実施。会場が商業施設内であり、多くの買い物客が耳を傾けていた。