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人を尊重し、対等に接して 啓発や理解促進

2020年2月23日

 障害のある女性が直面するさまざまな課題に取り組んでいる「DPI女性障害者ネットワーク」(東京都)の代表、藤原久美子さん(55)=神戸市=が2019年12月、「チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞」を受賞した。藤原さんは「障害のある女性は苦しい状況に置かれている。受賞を通して、そこに光が当てられた意味は大きい」と話し、社会の理解が進むことを願っている。

「チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞」を受賞した藤原さん=神戸市

 同賞は公益財団法人パブリックリソース財団(東京都)が、フィッシュ・ファミリー財団(米国)と共に発表。日本各地の女性リーダーの取り組みを顕彰し、社会の課題解決の輪の広がりを目指している。17年に創設され、本年度は難民支援や若者の支援などに取り組む全国の入賞者6人の中から、藤原さんが大賞に選ばれた。

 同ネットワークは、障害のある女性の課題に向き合っている。1986年に発足し、障害のある女性に関する法律・制度の立案や改正に向けて、提言や国際会議への働き掛けを行いながら、自立促進に向けて取り組んでいる。

 藤原さん自身は、30代のころに病気の合併症によって視覚障害者になった。妊娠したときには医師や親族から「障害児が生まれるリスクが高い」「障害があって子どもを育てられない」と中絶を勧められたという。この出来事が後に「複合差別」だったことに気付き、現在は啓発や理解促進に取り組んでいる。

 藤原さんは「障害者は『何もできない人』とされ、管理や保護の対象と見られてきたが、一人の“性”のある存在として、その人の性を尊重し、対等に接してもらいたい」と強く望んでいる。

ミニクリップ

 複合差別 DPI女性障害者ネットワークによると、女性であり、かつ障害者であることで社会で直面する複合的な困難のこと。性的被害▽介助▽妊娠・出産▽就労・収入−などの面で被害や困難にさらされている。同ネットワークは、障害のある女性は「性のある存在」として尊重されてこなかったと問題点を指摘する。


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