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IR誘致 3カ月延期 万博前開業を断念

2020年3月28日

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を進めている大阪府と大阪市は27日、新型コロナウイルスの感染拡大防止などの観点から、誘致スケジュールを変更すると発表した。目標としてきた2025年大阪・関西万博前の開業は断念する。

 4月に予定されていた事業者の提案書類の提出期限を7月に延ばすなど、全体の手続きを3カ月延期。府議会と市議会での議決は21年2月から3月ごろになる見通し。

 IRの開業時期については、26年度末までの全面開業を前提として事業者に委ねる。開業時期について府市はこれまで、IR誘致の予定先と同じ大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)で、25年4〜11月に開催される大阪・関西万博前を目指していた。

 府市のIR事業に応募したのは、米カジノ大手MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの共同事業体の1組のみ。

 松井一郎市長は「日本と米国で行き来ができない。万博前の開業は、そもそも厳しいスケジュールだったたが、動きを止められ、間に合わないと判断せざるを得ない」と話した。

 吉村洋文知事は「土地引き渡しから万博開始まで3年で一部開業も難しい。万博とIRとの相乗効果は期待できなくなった」と述べた。

 国は法律でIR立地区域を最大3カ所に限定。21年1〜7月に、自治体と事業者が共同で提出する「区域整備計画」の申請を受け付けるとしている。


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