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いつもと違う春  コロナ厳戒 あすから新年度 

2020年3月31日

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、あすから新年度が始まる。府内でも感染者が増加し、感染リスクを減らそうと企業や行政機関も警戒感を強めている。学校の再開も見通せない状況で、例年とは全く異なる様相で春の新生活や企業活動がスタートする。

守口市生涯学習情報センターを全面改装し、リニューアルを予定していた市立図書館は開館を5月1日以降に延期。玄関には開館延期を伝える張り紙が貼られていた=30日、守口市

 企業では通常の入社式を中止する動きが加速。パナソニックは、1日に枚方市の社員研修施設で開く予定だったが、インターネット上の実施に切り替えた。新入社員約700人を対象に社長や人事担当役員のビデオメッセージを配信する。JR西日本も1日に吹田市の社員研修施設で新入社員約630人の参加を予定していたが、中止を決めた。

 教育機関では入学式も含めて厳戒態勢が続く。大阪府教育庁は、高校などの府立学校について、部活動を含めて4月7日まで授業や学校行事は行わないよう通知。入学式や学校再開の日程を3日までに知らせる。市町村教委には春休み中の教育活動を行わないように要請。入学式は感染防止策を徹底し、必要最小限の規模にするよう求めた。

 大阪市立小中学校では、全体の約9割で小学校の入学式を4月7日、中学校は同3日に予定。市教育委員会は感染防止策や時間の短縮を各校へ通達している。8日には一斉に始業式を行う予定だが、松井一郎市長は30日、市役所で記者団に「現場でいかにリスクを抑えられるか。専門家の意見も聞きながら今週中に判断する」と学校再開を延期する可能性も示唆した。

 また、同市では4月から臨時休校を踏まえた保護者の経済負担を軽減する救済措置として、2020年度の給食費を無償化にした。

 一方、守口市では新年度政策の目玉の一つだった市立図書館の開館を1日に予定していたが、「『市で初』ということで多くの市民が集まる可能性がある」(市生涯学習・スポーツ振興課)とし、5月1日以降に延期する。記念式典も実施の可否を含めて検討中という。

 府は1日に予定していた新規採用職員の任命式と研修を中止。大阪市も任命式を中止し、2日以降に行う研修は一部を動画の視聴により実施する方針。1日から中核市に移行する吹田市は、同市出口町にある保健所を府から委譲され、保健衛生行政の効率化を図るとともに、地域特性に沿った施策を実行できるようにする。


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