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せめて花見ぐらいは コロナ禍の公園 間隔空け

2020年4月6日

 大阪で桜(ソメイヨシノ)の満開宣言が出て、最初の日曜日を迎えた5日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けてマスクを着用する姿などが目立ったものの、家族連れたちが花見を楽しむ姿が府内各地で見られた。大阪市では、公園でシートを使って飲食する花見の自粛が呼び掛けられるが、一部利用者は間隔を空けながら敷き、「家族で外出できる場所が制限される中、せめて花見はゆっくりと楽しませてほしい」との声も上がっていた。

桜が見頃を迎え、写真撮影や散策を楽しむ姿が見られる一方、「周りに配慮しているので、シートを敷いて花見を楽しませて」との声も上がっている=5日、大阪市中央区の大阪城公園

 大阪管区気象台は3日に満開を観測したと発表。平年より2日早く、昨年より1日早い満開となった。

 観測用標本木がある大阪市中央区の大阪城公園では、園内のさまざまな場所に植えられた桜が見頃。ただ、市は3月下旬から都市部で感染経路が不明な感染者が増えているのを受け、園内でシートを敷いて飲食する花見の自粛を市民に要請しており、啓発の掲示物が木に取り付けられる異例の様相となっている。

 5日は、快晴に恵まれ、家族連れなどが桜の撮影や散策を満喫。一方で、密集を避けつつシートを敷き、ゆったりとくつろぐ一部利用者の姿もあった。

 昨年は出産時期と重なり、一年越しで花見を楽しみにしていたという主婦の女性(34)=同市平野区=は、夫と子ども2人の4人で来園。「間隔は数メートル空けたし、消毒液も用意した。家にこもりっぱなしでは参ってしまう」と訴え、3歳児と訪れていた会社員の男性(60)=同市天王寺区=は「今の状況で閉鎖空間には行けない。周りへの配慮はしているので、せめて花見をゆっくり楽しませてほしい」と話していた。


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