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障害者福祉事業所のマスク人気 浪速区のNPOが販売

2020年4月30日

 新型コロナウイルス感染拡大に伴いマスクが不足する中、障害者福祉事業所で製造された布マスクが人気を呼んでいる。以前は年に数枚しか売れなかったが、現在は1日に50枚以上の売れ行き。需要と関心の高さをうかがわせている。

多彩な布マスクが並ぶ「パティスリーとっと」の店頭(トゥギャザー提供)
福祉事業所で増産される布マスク(トゥギャザー提供)

 販売を手掛けているのは、認定NPO法人「トゥギャザー」(大阪市浪速区、渡辺直子理事長)。約20年にわたり障害者の自立と社会参加を支援しており、2014年には梅田スカイビル(同市北区)の地下にアンテナショップ「パティスリーとっと」をオープンした。

 店舗とオンラインショップを通じて、全国の福祉事業所で作られた各種商品を販売。同ビルに本社を置く積水ハウスをはじめ、企業ノベルティとしても採用されている。

 商品は、日替わりパンやお菓子をメインに、木工品や縫製品などの雑貨をラインアップしているが、新型コロナの影響で客自体が大幅に減って全体の売り上げも減少。常務理事兼事務局長の別府一樹さん(48)によると、パンは平時よりも半減、お菓子は8割も減ったという。

 イベント中止も含めて対面販売の機会が減り、工賃の支払いにも影響するようになった事態を受け、もともと手掛けていた布マスクの製造販売に注力。縫製のノウハウがある大阪と兵庫の7事業所で製造しており、アンテナショップの店頭では1枚500円(立体)と400円(平面)で販売した。現在、ショップは5月6日まで臨時休業中だが、同ビル内の施設や各方面から注文が多く寄せられており増産中という。

 別府さんは「大変な事態の中にあって、障害者福祉事業所にはなかなか目を向けてもらえないが、利用者さんやスタッフが感染防止に最大限の注意を払って商品製造に尽力していることを知ってもらえたら」と期待。マスクの素材も高騰し、入手が困難となりつつあるが「感染拡大防止に向けて、皆さんと一緒に世の中に役立つ活動に取り組みたい」と意気込みを語った。

 ◇オンラインショップでの販売はトゥギャザーホームページから。問い合わせは電話06(6646)3380。


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