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大阪府高齢者大学校 9月開始へ準備

2020年5月21日
NPO法人大阪府高齢者大学校は、本年度の授業開始日を「9月1日」に決めた。新型コロナウイルス感染拡大を受けて開始がずれ込んでいた。平均年齢70歳の受講生にとって、感染リスクへの不安は強いが、生涯学習の場を必要としているのも確か。同校の運営スタッフは、教室の座席配置を従来の3人掛けから2人掛けへ切り替えるなどの対応に余念がない。
9月1日の授業開始に向けて準備する和田理事長=大阪市中央区
昨年11月に開かれた大阪府高齢者大学校の学習発表会=豊中市

 「受講生の命と健康を念頭に準備を進めているので安心してほしい」。理事長の和田征士さん(77)は、公式ホームページにアップした動画メッセージでこう呼び掛けた。「3密」を防ぐために広い教室を確保し、1時間ごとに換気する意向だ。受講生に対しては入室時のマスク着用、消毒、手洗い、うがい、体温測定を徹底してもらうという。

 同校の講義は大阪市教育会館(中央区)や大阪教育大天王寺キャンパス(天王寺区)の教室を利用して開かれるが、本年度の受講生2874人の中には「通学途中に感染する」「この混乱の中で大丈夫か」と不安を感じる人も少なくない。

 一方、前年度の受講生を対象にしたアンケートで「また来たい」と再受講を希望した割合が86%に上るほど、講義への満足度は高い。大河ドラマ『麒麟(きりん)がくる』で、時代考証を担当する小和田哲男・静岡大名誉教授らが講師を務める講義を巡っては、「趣味の『深耕』の充実感がある」(和田理事長)のも事実だ。

 本年度は、入学式や学習発表会などの大規模イベント開催を中止する。「(新型コロナが)9月にどこまで沈静化しているか分かりませんが、できるだけ収束することを願うばかり」と和田理事長は、受講生への手紙もしたため、こう結んだ。

 「元気なお顔をお互いに見られるように頑張りましょう」


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