大阪ニュース

上方伝統芸能も生配信で 劇場再開時、集客の一助に

2020年6月1日

 新型コロナウイルスの感染拡大防止によるライブハウスなどの休業要請も1日に解除され、新しい生活様式にのっとって街が動き始めた。しかし多くの劇場はひっそりとしたままで、先々まで公演中止が発表されている。そんな中、大阪市中央区の山本能楽堂は上方伝統芸能の演者と協力して6、7の両日、無観客ライブ配信に初挑戦する。

上方伝統芸能の演者たち
初の生配信で上演する「初心者のための上方伝統芸能ナイト」

■大公演は続々中止

 梅田芸術劇場メインホール(北区)は8月20〜23日のミュージカル「四月は君の嘘」、大阪松竹座(中央区)は7月の歌舞伎「七月大歌舞伎」、大阪新歌舞伎座(天王寺区)は8月26〜31日のミュージカル「ジャージー・ボーイズ」、国立文楽劇場(中央区)は7月18〜28日の夏休み文楽特別公演の中止まで発表済みだ。

 一方、吉本興業は6日からよしもと漫才劇場(中央区)で無観客公演をインターネットで配信する(有料)。19日からは金・土・日曜だけは観客を入れて公演。なんばグランド花月(中央区)も19日から同様のスタイルで実施する。

■状況打破の一歩

 山本能楽堂は3月2日からすべての公演を中止または延期し、「これまでにない初めての状況に直面し、身体的にも精神的にも大きな打撃を受けている」と吐露。状況打破の一歩として企画したのが、「初心者のための上方伝統芸能ナイト」の無観客ライブ配信(無料)だ。

 「−ナイト」は落語家の司会で4種の上方伝統芸能のハイライト部分のみを15〜20分程度で上演するショーケース的な公演。2006年末からスタートし、これまでに189回上演を重ねている。

 「本来伝統芸能は“生(なま)”でご覧いただいてこそ魅力が伝わる舞台芸術だと思い活動を続けているが、新型コロナの影響があまりにも大きいためライブ配信を決意。大阪に伝わる伝統芸能の素晴らしさを一人でも多くの方に知っていただき、劇場で伝統芸能の公演が再開される時には一人でも多くの人に劇場に足を運んでほしい」と期待を込める。

 配信は各日午後3時〜同4時半、山本能楽堂のユーチューブチャンネルで。


サイト内検索