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伝統途切れさせぬ 愛染祭幕開け

2020年7月1日

 大阪の夏祭りの幕開けを飾る「愛染祭(あいぜんまつり)」(大阪市指定無形民俗文化財)が30日、大阪市天王寺区の和宗総本山四天王寺支院・愛染堂勝鬘(しょうまん)院(山岡武明住職)で始まった。今年は新型コロナウイルス感染拡大防止として各地の夏祭り行事が取りやめとなる中、特別開帳された秘仏本尊・愛染明王の姿をライブ配信する初の“オンライン愛染祭”としての試みもあり、関係者が安全安心に注力しつつ伝統行事を受け継いだ。7月2日まで。

オンライン配信用に宝恵かごを体験する愛染娘=30日、大阪市天王寺区の愛染堂勝鬘院

 オンラインでは、今年の愛染娘を務めるアイドルユニット「963(くるみ)」が、山岡住職の案内でお参りの作法や宝恵(ほえ)かごを体験する様子を紹介。30日のみ執り行われる「夏越(なご)しの大祓(はらえ)大法要」も配信された。

 初日は朝から激しい風雨に見舞われる悪天候となったが、多くの人々がお参りに訪れた。枚方市から歴史好きの友人らと参詣した女性(75)は「コロナで大変な年になったが、みんなでご本尊のお顔をじっくり拝見することができた」と満足そうだった。

 山岡住職は「新しい時代に乗った上で、大事なものをしっかりと継承したい。さまざまな祭り開催のかたちの先駆けとなれば」と期待を込めた。


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