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台風に備え防潮扉閉鎖訓練 関係者ら入念点検

2020年7月6日

 近畿地方整備局や大阪府、大阪市などは5日未明、台風による高潮を想定した防潮扉の閉鎖訓練を淀川や神崎川などにかかる八つの橋で実施した。淀川大橋などは2018年9月の台風21号で防潮扉を閉鎖し市内の浸水を食い止めており、関係者らは操作手順や設備の状態を入念に点検した。

淀川大橋の防潮扉を閉める関係者ら=5日未明、大阪市福島区

 同訓練は、台風期を前に万全の体制を図ろうと1977年から毎年7月に実施している。今年は新型コロナウイルスの影響で水防団の出陣式を取りやめるなど規模を縮小し、28の関連機関が参加した。

 大阪市西淀川区の区役所内に訓練本部を開設。大阪府西大阪治水事務所の九野康司所長が九州の豪雨で甚大な被害が出ていることに触れ、「高潮の脅威から人命と生活を守るため気を引き締め、訓練にあたらねばならない」と士気を高めた。

 淀川大橋は深夜1時ごろに全面通行止めを実施。南詰では全国で唯一という180度回転式で幅24メートル、高さ2・5メートルの鋼鉄製ゲートを淀川左岸水防事務組合の団員らが操作し、約20分かけて閉鎖を完了した。

 近畿地方整備局によると一昨年の台風21号で大阪湾は1961年の第2室戸台風を超える潮位(TP+329センチ)を記録。淀川大橋では高潮による水位が堤防高を約20センチ超過したが、防潮扉の閉鎖で大阪市街地の浸水を回避した。

 同局淀川河川事務所の善本隆典副所長は「これからは流域連携が一つのキーになってくる。水防団の協力はなくてはならない。関係機関と連携しながら災害に強い地域をつくっていきたい」と話していた。


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