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軽快なリズムでラブソング 橋幸夫デビュー60周年

2020年7月12日

 戦後日本を代表する歌手、橋幸夫(77)がデビュー60周年の記念曲「恋せよカトリーヌ」(ビクター)を出した。作詞・作曲は「少年時代から橋幸夫の大ファン」を自認するテリー伊藤(70)で、ラテンの軽快なリズムに乗せたラブソングだ。

デビュー当時からほとんど変わらない身長体重で元気いっぱいの橋幸夫

 股旅物の代表作「潮来笠」でデビューしたのが1960年。当時17歳、城西大城西高の2年生だった。同年レコード大賞と同新人賞を受賞して一躍スターに。今回が182枚目のレコード・CDに当たるが、ほかに企画盤やCM、プライベート盤、アルバムのみ収録の曲も含めると「いったい何曲歌ってきたか自分でも分からない。正直、忘れている曲もあると思う」というほどの歌謡界きっての大物だ。

 しかし橋は先生や御大と呼ばれて収まるより、毎年新しいCDを出し続けヒットを狙う現役歌手にこだわる。所属のビクター内に橋のプロジェクトチーム「スリー・ウイング」が結成され、今回のCDに関しても企画制作からCDジャケットのデザインやプロモーションビデオ制作に至るまで、若手のスタッフがアイデアを出し合って決め、橋自身もそれを実践することを嫌がらない。

 新曲のミュージックビデオではアコーディオン奏者cobaと競演し、葉山の海岸を自転車で疾走。「プロデューサーに“はい!自転車に乗ってください”って言われて驚いた。だって、何十年も乗ったことなかったから。でもやりましたよ、仕事ですもん」と、予想外の展開を楽しんでいる。

 新曲は大ヒット曲「恋のメキシカン・ロック」(67年)を思い出させる軽快なリズムで「最初は“どうかな?”とも思ったけど、テリーさんの“幾つになっても恋をしなきゃ?”という制作意図を聞き“よし!”と納得した」と常に前を向く。

 「テリーさんはいろいろなアイデアを出してくれて、ユーチューブの“橋幸夫ちゃん!ネル”も彼の勧めで始めた。楽しいね」とワクワク。新曲CDではファンに対するあいさつコメントも収録。その中で「生を受けた“命の翼”、歌手デビューした“希望の翼”、60周年を迎えた今年からの“夢の翼”」と述べ、「スリー・ウイング」への敬意と感謝も忘れない。

 若い頃に何度も出演した京都・太秦で制作される本格時代劇にもう一度出演するのが夢だ。「大道具、小道具の隅々に至るまで専門職の方々に支えられて作られている。この伝統の灯を消してはいけない」と力説する。


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