大阪ニュース

狙いは真相解明 森友改ざんあす公判

2020年7月14日

 森友学園への国有地巨額値引きを巡り、関係する公文書の改ざんを上司に強いられ命を絶った財務省近畿財務局職員、赤木俊夫さん(享年54)の妻、赤木雅子さん(49)が、国と改ざんを指示したと俊夫さんに手記で名指しされた佐川宣寿元財務省理財局長を訴えた裁判が15日、大阪地裁で始まる。

 狙いは真相の解明だ。俊夫さんは公文書の改ざんという不正を強要され、悩みを深めて命を絶った。その改ざんは誰が発案し、どのように指示されたのか? 改ざんされたのは、森友学園への国有地の巨額値引きをめぐる公文書だが、なぜ改ざんの必要があったのか?

 それが俊夫さんの死を招いたと言えるが、財務省がおととしまとめた調査報告書を見ても具体的なことは何一つ分からない。情報開示を求めても文書はすべて黒塗りで出てくる。あるいは来年まで出さないという。そんなことが許されるのか?

 裁判を闘い抜くには世論の味方が欠かせない。雅子さんは裁判を前にTBS報道特集のインタビュー取材に応じ、金平茂紀キャスターに思いを語った。これが雅子さんのテレビ初登場だ。同じTBSのニュース23、小川彩佳キャスターも雅子さんにインタビューした。これは14日に放送される。さらに在阪の関西テレビ、読売テレビ、毎日放送の3社のインタビュー取材も13日に立て続けに受けた。いずれの社も14日夕方の関西エリア向け報道番組で放送予定という。NHKはクローズアップ現代の取材を受け、15日放送予定と雅子さんに伝えられている。

 真相解明の願いはかなうのか? 裁判開始に合わせ共著『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』(文藝春秋)の発売も始まる。雅子さんの闘いはこれからだ。

(大阪日日新聞編集局長・記者、相沢冬樹)

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