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感染対策の継続が力に 熱中症にも気をつけて

2020年8月4日

 全国で新型コロナウイルスの感染拡大が再燃している。鳥取市であった日本海政経懇話会特別例会で、講師を務めた元外務省医務官で関西福祉大学の勝田吉彰教授(渡航医学)は、今後も都市部から地方に感染が広がる可能性があるとして、手洗いや換気など基本的な感染対策の徹底を求める。

基本的な予防策を継続する重要性を説く勝田教授=7月27日、鳥取市富安2丁目の新日本海新聞社

 −感染経路不明の患者が増えている。第2波が来ていると言えるか。

 「明確な定義はないが、一度感染が収まった後、外からウイルスが持ち込まれ、再度感染が広がるのが第2波。現在の感染拡大は人々の行動に緩みが出た結果で、第1波の揺り戻しとみている」

 −県境をまたいだ移動は避けるべきか。

 「避ければリスクは限りなくゼロに近づくが、身構え続けるのは難しい。重要なのは、行った先で何をするか。夜の街の利用や大人数での会食を避け、用事が終わったらすぐに帰るなど対策を講じれば、リスクを抑えられる」

 −今後、ますます暑くなる。マスクの着用や換気の徹底など熱中症対策とコロナ対策は矛盾する部分もあるが、どちらを優先すべきか。

 「熱中症対策が優先。熱中症は手遅れになれば1〜2日で死につながる。マスクは人との距離が2メートル離れていれば外してもいい。窓を開け換気した上で、エアコンも使ってほしい」

 −3密の回避や手指消毒などの対策に緩みや油断が生じている。改めて、感染予防のポイントを。

 「海外の研究で、5マイクロメートル未満の微小飛沫(ひまつ)は6〜7時間、空中に浮かび移動することが分かった。中国の飲食店では、飛沫がエアコンの風に乗って、離れた席の人が感染した例もある。換気の役割は大きい。手洗いやせきエチケット、大声で会話しないなど基本的な感染対策の継続が力になる。換気▽密集▽会話▽みんなで防ごう−のキーワードを、頭文字をとって『かみかみ』と覚え、子どもと一緒に唱えてほしい」

 −終息まではどの程度の時間が必要か。

 「2〜3年はかかる。ワクチンができても医療従事者などが優先され、行き渡るには時間がかかる。それまで、どう感染対策と経済を両立するか着地点を見つけなければならない」


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