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戦禍犠牲の動物たちに思い 天王寺動物園で企画展

2020年8月10日

 大阪市天王寺区の天王寺動物園内レクチャールームで、戦争の犠牲になった動物を紹介する企画展「戦時中の動物園」が開催されている。第2次世界大戦時に、衰弱死や殺処分された動物の剥製、戦時中の様子を伝える新聞記事などを展示している。16日まで。

戦時中に殺処分された動物たちの剥製=9日、大阪市天王寺区の天王寺動物園

 動物園という身近な場所で起こった悲劇と、平和の尊さを伝えるための恒例行事。同園は戦時中、空襲被害で逃げ出すのを避けるため猛獣を殺処分し、一部は剥製として保存してきた。

 また、芸達者で人気者だったことから、軍服を着せられるなど戦意高揚のために軍の広告塔として利用され、栄養環境が悪い中で子どもを死産、自身も翌日に死んだチンパンジーのリタや、毒入りの餌を食べなかったヒョウがロープで首を絞められて処分されるなど、当時の動物たちのエピソードを紹介。吹田市立平和祈念館に保管されている当時の軍服やはがきなども展示されている。

 同園飼育担当課長の今西隆和獣医師は「今も戦争が続いている国では、少なからず動物たちが犠牲になっている。剥製から平和の大切さを学びとってほしい」と話している。


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