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近大勢が独占の活躍  西日本学生相撲、熱戦再開

2020年9月15日

 新型コロナ禍ですべての大会が順延され、再開後初となる「第45回西日本学生相撲個人体重別選手権」(西日本学生相撲連盟主催)が13日、堺市の市営大浜公園相撲場で行われた。感染症対策を取った上、無観客で8階級に分かれてトーナメント戦を繰り広げ、近畿大が重いクラス3階級すべてを制し、3位以上入賞者が計12人とほぼ独占状態。全国大会に向けて好発進した。

135キロ未満級決勝は近大同士の対戦。山口(左)が強烈な右からの上手投げで津田を下して、同級4連覇を達成=13日、堺市の市営大浜公園相撲場
無差別級入賞者は、優勝・長内(左端)はじめ1年生の山崎(右端)と吉田(同左隣)と近大勢が独占=13日、堺市の市営大浜公園相撲場

 東海地区以西の12大学105選手がエントリーしたが、当日にさらに2校が出場を取りやめ、計100人を切る近年にない少人数となった。各級8強選手を中心に約50人が今月27日、同相撲場で行われる全国学生個人体重別選手権への出場権を得た。

 注目されたのは、昨年西日本で負けなしだった近大。1月に伊東勝人監督が出張先で急死し、本年度から阿部智志新監督が就任したが、直後からコロナ感染拡大で選手は全学休講の上に合宿生活維持もままならず、皆が帰省して自主トレを余儀なくされた。

 135キロ未満級で入学以来4年連続4度目の優勝を遂げた主将の山口怜央3段(4年)は「入学したてのころは、体重が115キロそこそこしかなかったから苦しかったが、今では125キロちょっとまで増えた。4連覇は目標だったのでうれしい」と笑顔に。

 精神的にも苦しかった夏休みまでの日々を振り返り、「運動部の中には全日程中止の競技もある。大会を開いてもらえる僕らは幸せ。次の目標も定まったのでさらに気合を入れて行きたい」とキッパリ。

 135キロ以上級優勝の神崎大河3段(3年)は、一昨年の同級3位からの頂点。190センチ、146キロの堂々たる体を生かした落ち着いた相撲での優勝に「伊東前監督には1年生からずっと使ってもらいながら、肝心なところで負けて期待に応えられなかった。天国で喜んでもらえるように恩返ししたい」としみじみ語った。

 無差別級では、115キロ未満級で2連覇中の長内孝樹3段(4年)が初優勝。「自分は相手が大きい方が取りやすいので、無差別に変えてもらった。公式戦初戦でちょっと慎重になりすぎた。自分のことより、新人戦も開催されないまま出場した新入生の山崎勝磨選手と吉田利恩選手が、そろって3位に入ってくれたのがうれしい」と、最上級生らしく後輩に気を配った。

 阿部監督は「大会前日に選手には“大会を開いていただけた喜びを胸に、感謝の気持ちを力いっぱい土俵にぶつけよう”と話した。西日本学生選手権が10月、全国学生選手権が11月と目標も定まった」と手応えを感じている様子だった。

 重いクラスでの近大勢以外は、九州情報大・末大樹2段(3年)が135キロ未満級で3位に入ったのみ。

 軽いクラスでは、65キロ未満級で近大・木村真海3段(2年)が昨年に続き2連覇。75キロ未満級は、思い切りのいい突き押しの朝日大・品川雄飛選手(1年)。続く85キロ未満級も鋭い投げが持ち味の九州情報大・豊田倫太朗初段(1年)、100キロ未満級も圧力ある寄りの近大・北野泰聖2段(1年)、115キロ未満級はジュニア時代から国際大会経験豊富な同・三田大生2段(1年)と、新入生が各級で優勝し、いきなり体重別全国大会に駒を進めた。

 各級決勝は次の通り。

 ▽65キロ未満=木村真海(近大) つきおとし 大久保賢一(立命大)▽75キロ未満=品川雄飛(朝日大) つきおとし 小池千大(近大)▽85キロ未満=豊田倫太朗(九州情報大) うわてだしなげ 福井祐二朗(関学)▽100キロ未満=北野泰聖(近大) つきおとし 田岡憲成(九州情報大)▽115キロ未満=三田大生(近大) よりきり 城裕貴(関大)▽135キロ未満=山口怜央(近大) うわてなげ 津田鷹秀(近大)▽135キロ以上=神崎大河(近大) うわてなげ 渡辺拓(近大)▽無差別=長内孝樹(近大) おしだし 森田皓仁(近大)


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