高知県は、新たな働き方や余暇の過ごし方として注目が高まる「ワーケーション」の推進キックオフイベントを、同県土佐清水市のキャンプ場で開いた。参加者は講演を通じ、地域活性化にもつながるワーケーションのポイントや、魅力発信の方策などについて認識を深めた。
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キャンプ場で開催されたワーケーション推進キックオフイベント=高知県土佐清水市 |
同県がこれまで取り組んできた観光拠点整備に加え、「ウイズコロナ」の時代での地域活性化策として、自然体験型観光を生かしたワーケーション提案を目的に企画。
イベントは16日にあり、同県内と東京、大阪から通信会社や小売業、マスコミなど約30人が参加した。キャンプ場の施設には、公衆無線LANのワイファイやロッジ型の個室などが備えられている。
「野遊びリーグ」の後藤健市代表理事が、「ワーケーションと野遊び」と題して講演。全国各地のまちづくりに関わる自身の活動を踏まえて、地域の豊かな自然をめでて楽しむことを「野遊び」と表現し、「野遊びは地方創生につながり、そこに仕事を加えることがワーケーションになる」と提案した。
ワーケーションのポイントを、地域の個性を“わざわざ行きたくなる”魅力として発信▽地域の未来を自分ごと化▽施設や拠点を整備−することと提示し、「世界に誇る日本の資源的価値が地方にこそある。この時代だからこそ、新しい生活や働き方を目指す取り組みを通じて発信するチャンスだ」と強調した。
日本電気高知支店の前田暁士さん(51)は「高知は課題先進県というイメージで、解決のためのサービスを提供する側だったが、視点を変えることで自然や文化を生かす新しい発想につながると感じた」と話した。
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