大阪ニュース

「患者にならないで」 医療の厳しい状況訴え

2020年12月16日

 大阪府内での新型コロナウイルスの感染拡大に伴う医療提供体制の逼迫(ひっぱく)を受け、府医師会は15日、大阪市天王寺区の府医師会館で会見し、医療の厳しい状況を訴えた。また府民に向けて「あなたの大切な人と、あなたはもう患者にならないで」と感染拡大防止のメッセージを発信し、協力を呼び掛けた。

府民に向けたメッセージを発信する茂松会長=15日、大阪市天王寺区の府医師会館

 府医師会は13日、府内の5大学病院や一部の公立病院、病院団体と新型コロナを巡る問題意識の共有を図ろうと会合を開催。意見を取りまとめ、14日に府に対して施策に反映してもらうよう要望した。

 要望書では、医療の危機的状況に鑑み、不要不急の外出自粛などへの協力を求めることや、高齢者施設のクラスター(感染者集団)発生予防の対策▽院内感染対策のための医療従事者を対象にした研修の実施▽院内清掃をアウトソーシングできるよう、関連業界を啓発し、環境を整備すること−など6項目の実施を求めている。

 府民に向けたメッセージでも、強い危機感をにじませている。第1波に比べて、今回の第3波では確実に病床数を増やしているとした一方、それでも数が不十分な現状を危惧。

 大学病院や大規模病院では一部病棟を閉鎖し、新型コロナの患者用に利用している。その上で府民に向け、必要な外出かどうかをよく考えるよう促している。

 府医師会の茂松茂人会長は、医療の逼迫を抑えるためには「1波から2波の間で1日(の感染者が)、ゼロか1、または2という日もあった。あのレベルまで抑えないと。ベースラインをゼロに近くすることが一つの目標。強い意識を持ち、みんなで協力しないといけない」と語った。


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