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マンション建設ラッシュの西区 町会未加入50%

2021年1月21日

 自治会(町会)に加入していない理由は「参加するきっかけがない」こと−。マンション建設ラッシュの大阪市西区が実施した区民アンケートは、町会の加入を促す雰囲気づくりが不足している実態を浮き彫りにした。大規模災害が多発する中、マンションの町会関係者は「まずは顔見知りを作ることが大切。エレベーターで会えば『おはよう』から始めたい」と訴えた。

靱公園テニスコート近くで建設が進むマンション=20日、大阪市西区

 地下鉄が縦横に通じる同市西区は文教、スポーツ施設を備え、居住環境に恵まれている。人口密度は1平方キロ当たり2万140人で、市内24区最大(今年1月1日現在)。区民全体の9割がマンション居住者で、現在も、靱公園近くで27階建てマンションの工事が進行中だ。区役所周辺では12階建てや11階建てのマンションが今年中に完成する。

 一方、区が昨年8月に実施したアンケートによると、町会の加入率は50・6%にとどまった。加入していない理由を尋ねたところ、「参加するきっかけがない」(103人)が最多で、「どんな行事・活動をしているのか分からない」(57人)が続いた。

 マンション内の町会については、2016年のマンション管理適正化指針・標準管理規約の改正で「各居住者が各自の判断で加入する」と盛り込まれた。マンションの建物を維持管理する「管理組合」のように加入を義務付けることはできないが、加入に向けた「きっかけ」づくりは欠かせない。

 西区江戸堀連合振興町会の尾松正章会長(67)は「マンションコミュニティーの形成は、個々人の価値観や個人情報など課題も多く、特効薬はない」と指摘。その上で、観月会やバス旅行を試みる自身の活動を引き合いに「顔見知りになれば、地震や津波の時にこれ以上心強いことはない」と話している。


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