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シャッターアート挑戦 来年閉校の西高生制作

2021年1月22日

 大阪市西区の「キララ九条商店街」の一画にある九条新道駅前商店街で、2022年3月末で閉校となる市立西高の生徒が、店舗のシャッターアート制作に挑んでいる。同商店街の関係者が「母校がなくなっても、思い出の商店街に帰ってきてほしい」と願い、作業を見守っている。

作品を描く西高生と作業を見守る松田理事(右端)=19日、大阪市西区の九条新道駅前商店街

 原点は、地元商店街の魅力を再認識に向けたイベント実施などの支援を受ける、国の「Go To 商店街」事業に、同商店街が応募したこと。

 過去にアーケード内での販売実習や、イベント参加などで交流のあった西高生に描いてもらおうと、あらかじめ参加を呼び掛けたところ約100人が集まった。シャッターに作品を描くのを快諾した商店主も多かったが、あいにく応募内容は不採用だった。

 しかし、理事の松田孝志さん(47)が「楽しみにしている生徒たちに『中止』とは言えない」と奮起し、役員や地域業者の協力を得て独自で実施することにした。中には制作に不可欠な塗料の提供や指導を申し出る頼もしい業者もあり、仕切り直して再始動。

 作業は流通経済科、書道部、美術部の3年生が中心に参加。制作店舗は計6店で、デザインは生徒が商店主とヒアリングを重ねて決定し、昨年12月15日からスタートした。

 閉めた状態のシャッターに描くため、作業は休業日に限られ、新型コロナウイルス禍で学業の合間を縫いながら取り組み、これまでに4軒が完成。「明るくなった」と買い物客らの評判も上々だ。

 流通経済科3年でリーダーを務める山本樹理さん(18)は「細かな部分を描くのは難しいけれど、親しみのある商店街なのでいい作品に仕上げて、いつかまた見に来たい」と笑顔。

 松田さんは「母校が失われても、作品が生徒たちの心のよりどころとなり、将来、自分の子どもたちと一緒に訪れてくれたら何よりもうれしい」と期待を込める。完成は2月上旬の見込み。


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