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「まず顔見知り作って」 阪神大震災教訓に訴え

2021年1月22日

 マンションの建設ラッシュを背景に人口が急増する大阪市西区で、自治会(町会)活動を推進する江戸堀連合振興町会の尾松正章会長(67)=設計事務所経営=は「まずは顔見知りを作ることが大切」と訴えている。背景には1995年の阪神大震災の教訓があるという。

マンションコミュニティーの重要性を語る尾松さん=大阪市西区

 同市西区の土佐堀通が液状化し、近くに居を構えていたマンションでガス栓を閉める判断が求められた際、入居者同士で協議することができた。「災害時に知恵を集め、どうにかしようという意識があった」と当時を振り返り、日頃の付き合いの重要性を西区広報誌1月号でこう説いた。

 「連合町会長として、またマンション住民としても災害に際して、より多くの住民をいち早く救助したい。しかし、どの住戸にどういった方が住んでいるのか把握できていないと、一刻を争う場面で効果的に動けない」

 昨年8月の区民アンケートでは、町会の加入率が約50%にとどまり、未加入の理由で最も多かった声が「参加するきっかけがない」だった。一方、区民全体の9割がマンション居住者で占める西区では、現在も靱公園や区役所庁舎の周辺で高層マンションの建設が相次ぐ。

 このため、尾松さんは観月会やバス旅行の企画を通して、マンションコミュニティーの形成に余念が無い。「町会でイベントをするのも、顔見知りを作るため」と話している。


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