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アート生かした人材育成を提言 小学生に対話型鑑賞会

2021年3月3日

 関西経済同友会は2日、アートを生かした人材育成と都市価値の向上についての提言を発表した。答えのない問いに挑戦する力を、子どもたちが育めるように鑑賞会を設けたり、文化の力を市民の創造力の源泉と位置付け、日常的に触れ合える美術館運営を手掛けるように提案した。

 同会は、大阪・関西の企業が所有する美術品を集めた展覧会を、2018年度から展開。その成果を踏まえて取りまとめた。21年度開館予定の大阪中之島美術館(大阪市北区)をはじめ、大阪市立美術館の在り方について、同市や関係機関を対象に提言した。

 文化の力は、未来に向けて新しい価値を創造するために活用すべきだと指摘。人材育成面では、市内の全小学生が在学中に1度は優れた美術品に触れ、作品を見ながら感想を出し合う「対話型鑑賞プログラム」などで、「答えのない問い」に主体的に取り組む機会を設けるよう求めた。

 働く世代には、平日夜間に美術館を楽しめる環境整備や、コンサートといった催しで訪問回数を増やす仕掛けを要望。一方、近隣の店舗や施設と連携して、地域活性化にも役立てる重要性を強調した。

 継続的な展開を支える土壌には意欲的な企業や市民が、行政や関係機関と対話できる場づくりにも努めるよう訴えた。


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