大阪ニュース

厳しい言葉も覚悟 大阪市 「見回り隊」が出発

2021年4月6日

 新型コロナウイルスの感染急拡大に伴い5日、「まん延防止等重点措置」が適用され大阪市が指定対象になった。飲食店の営業時間は午後8時までとなり、府・市の職員らで編成する「見回り隊」の運用がスタート。約4万軒を対象に「マスク会食」などのルールが徹底されているかどうか巡回するが、店側からは不安も漏れる。

「見回り隊」の出発式で、集まった職員に訓示する松井市長と吉村知事(右から)=5日、大阪市役所
「まん延防止等重点措置」の適用初日。多くの人たちで混雑するJR大阪駅前=5日、大阪市北区
 「厳しい言葉を浴びせられるかもしれないが、市民の命を守るため力をいただきたい」。同日夕に市役所であった見回り隊の出発式で、松井一郎市長が訓示した。市民に4人以下での会食を求めていながら、職員によるルール違反が相次いで発覚したことも念頭に置いての発言。吉村洋文知事も「感染に強い店づくりが重要だ」と意義を強調し、協力を求めた。  府や市によると、職員らが店に立ち入り、アクリル板の設置や座席間隔の確保、マスク会食を徹底しているかどうかなどの確認を想定。11日までは府・市の職員計40人態勢で臨み、12日以降は民間委託も活用し、300人で組織することを目指している。  大阪・ミナミに店を構える「お好み鉄板居酒屋DON」(中央区)。テーブルに鉄板があり、アクリル板を置けず、4人席を2人席に減らしたり、斜めに座ってもらっている。利用客がマスク着用に協力しない場合は、声を掛けて感染拡大防止に努める考えだ。  酒類の提供は午後7時まで。料理長の福島弘美さん(51)は「飲みに行くのをやめておこうとなるのでは」と不安を感じている。  「午後7時までのアルコール提供では『軽く食べてから1杯』ということもできない。でも協力金をもらっているので要請通り動くしかない」と話すのは、市内でバーを経営する男性(42)。見回り隊の取り組みには「他にやるべき仕事があるのでは。店側も感染拡大でピリピリしている。ルールを守らない店があるのかもしれないが、もっとこっちを信じてほしい」と行政への不信感を口にする。  行事の変更を余儀なくされる団体も。府レクリエーション協会は、18日に大阪市内で予定していたレクリエーションとウオーキングのイベント「歩育特別例会」の中止を決定。感染状況を見ながら、5月からの再開を目指す。  同協会常務理事の畑中一一さん(84)は「皆で集まってというのは難しい。今は近所の公園を散歩するなど、身近な場所でそれぞれに体を動かして、健康に留意いただきたい」と呼び掛けた。

サイト内検索