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会社行事も「ノー密」交流 IT企業がVR花見

2021年4月7日

 大阪のITシステム開発会社が、季節に合わせた社内行事を仮想現実(VR)で繰り広げる試みを始めた。新型コロナウイルスの収束が見通せない中、在宅勤務の導入で減りがちな社員間交流を促す考え。3月末には“花見”を開き、関係者は「新しい時代に新しい形のコミュニケーションを提供してきたい」と意欲を示している。

VR空間(右の画面)で花見を楽しむ社員=大阪市淀川区

 VRによる「ノー密」交流を企画したのは、大阪市淀川区の「ハッピーライフクリエイターズ」。府内では3月、政府の緊急事態宣言解除後も、府が宴会を伴う花見を控えるよう要請したため、同社は屋外での花見の中止を決めた。

 ただ、在宅勤務の影響で社員間のコミュニケーションの機会が減り、オンライン交流の手法も単調になってきていたため、VR内での実施に臨んだ。

 VR空間に、人や動物など好きなアバター(分身)で入り、多人数で会話やゲームなどができるアプリを活用。今回、桜をテーマにした空間に出社社員と在宅社員が集合した。

 社内の会場の部屋は、アロマオイルを使って桜の香りで満たしたほか、団子やお茶も用意。五感で花見の雰囲気を楽しめるように演出した。

 在宅社員も団子を食べ、マネジャーの大谷晃治さん(46)は「面倒な場所取りや後片付けが要らず、お酒が苦手でも参加しやすい。気温や天候に左右されないのもVRならでは」と実感。エンジニアの筑紫隆法さん(36)は「新鮮な体験ですごく楽しめた」と喜んでいた。

 今後も新型コロナの感染状況に応じて、夏は花火やスイカ割り、秋は紅葉狩りなどの社内イベントを催す方針。牧長心社長は「VR空間では、距離が離れていても同じ景色や雰囲気を共有できる。新しい形のコミュニケーションを提供したい」と力を込めていた。


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