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大阪市立小中 「双方向型」オンライン授業開始

2021年4月27日

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発令されて最初の平日の26日、大阪市立小中学校で通学とオンライン学習を併用した授業が始まった。このうち、市教育委員会では「双方向型」のオンライン学習システムを応用した授業風景を、報道関係者に公開。習熟度の高い学校では円滑に導入できている一方で、活用するには環境整備も必要なことから広く運用するには課題もありそうだ。

オンライン会議ソフトを活用し、算数の授業を進める6年生の教室=26日、大阪市西区の市立本田小(画像を一部加工しています)

 このうち同市西区の本田小(734人)では、自宅にいる5、6年生児童に向け、一人一台に備えるタブレット端末を用い、双方向型通信ソフトを活用した遠隔授業を実施した。

 「全員、マイクのミュートをオフにしましょう」「点Gに対応する点をコメントに書いてみてください」−。34人が受講した6年2組の算数は「点対称な図形の描き方」が単元のテーマで、教員が画面上で自作の教材も活用しながら図解。児童らは端末を駆使して問い掛けに答え、次々とコメント欄を埋めていったほか、4人程度のグループワークもこなしていた。

 「ラグ(遅延時間)はあったが、実際の授業に近い形で受けられた」と話したのは男子児童の一人。女子児童の一人からは「相手に届くぐらいの声量が必要。友達と直接話せないので悲しい」との声も漏れた。

 授業した北野克弥教諭(29)は「オンライン授業を目的にするのではなく、オンラインを活用して違う可能性を見いだしたかった」。ソフトの運用にも「短い準備期間の中で、前向きに取り組んでくれた。頑張ってくれた分、僕らも試行錯誤を続けていきたい」と手応えを示した。

 市教委が各校へ出した通知によると、小学校では午前1、2限の授業をオンラインで受講し、登校して給食を食べ、下校後はさらに自宅で午後の授業を受けることになっている。実施の詳細は各校長の裁量に委ね、柔軟に対応することとした。学校によってはプリントを活用した授業などに取り組むケースもあった。

 市では感染拡大を背景に、今年3月までに市立小中学校の全児童・生徒に、計約16万台の学習用端末を配布。2023年度までの整備予定を前倒ししたが、操作に不慣れだったり、回線状態や充電アダプターの配備が十分でないなど課題も多い。


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