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春の叙勲 大阪府内155人受章

2021年4月29日

世界歩き お家芸支える

体操競技は「根気の要るスポーツだが、自分の体をコントロールする喜びは大きい」と話す山田さん=大阪市内
瑞宝小綬章 スポーツ振興功労・教育功労
山田 正夫さん(78)=枚方市
大阪体操協会会長

 内閣府は、29日付発令の春の叙勲受章者を発表した。大阪府内では155人が受章し、このうち産業振興や福祉の推進など各分野で優れた実績を上げた人に贈られる旭日章に38人、公務や公共の業務に長く携わり、功績のある人に贈られる瑞宝章には117人がそれぞれ選ばれた。

 選手、指導者として体操競技に携わって60年余り。日本協会や大阪協会の役員を長く務め、強化にも取り組んできた。受章に「皆が一緒になって組織をつくり、選手の育成をやってくれたおかげ。面はゆい思いだ」と笑みを浮かべる。

 競技と出合ったのは中学時代。跳馬やつり輪をはじめ、技の習得は根気を要するが「自分の体を自由自在にコントロールし、心身が発達する喜び」に魅了させられた。

 五輪メダリストも多く輩出した日本体育大へ進み、卒業と同時に保健体育科の教員として府内の私立校へ。教壇に立つ傍ら、ナショナルチームのコーチとして世界を歩いた。シベリア鉄道に乗って共に国際大会へ臨んだという森末慎二さんや、高校時代から関わった具志堅幸司さんら金メダリストともつながりが深く、“お家芸”の一時期を支えた。

 大学4年時の1964年は、補助役員として東京五輪を目の当たりに。選手としての出場はかなわなかったが、「刺激になった。選手団を目の前にして感動した」と思い出は深い。

 これまでフルマラソンは15回完走、喜寿を迎えた今もアルペンスキー大会への出場を続けている。中・高2校で計10年余り校長を務めたが、アスリートのさがか、一線を退いて以降は「とにかくじっとしていられない」とマスターズ競技に本腰を入れ始めた。

 大会を創設するなど、ジュニア世代の育成にも注力してきた。コロナ禍で主要大会が中止となる中、五輪を生で見たからこそ「子どもたちが目標を持てるように」と、今夏の開催を強く望んでいる。


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