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豊穣と感染収束祈り 住吉大社「御田植神事」

2021年6月15日

 大阪市住吉区の住吉大社(高井道弘宮司)で14日、伝統行事「御田植(おたうえ)神事」が行われた。新型コロナウイルス禍を受け、昨年に続いて規模を大幅に縮小。初夏の日差しが降り注ぐ中、最小限の奉仕者が境内に広がる神田「御田(おんだ)」に入り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈りながら丁寧に手植えを繰り広げた。

古式ゆかしく早苗を手植えする御田講の奉仕者=14日、大阪市住吉区の住吉大社

 同神事(国の重要無形民俗文化財)は住吉大社鎮座の際、神功皇后が住吉大神の御供田として神田を定め、長門国(山口県)から田植えの女性「植女(うえめ)」を招いたことが起源とされる。

 田植えに先立ち第一本宮では「本殿祭」を斎行。神職から御田講の奉仕者に青々とした早苗が渡されたほか、同大社の神楽女(かぐらめ)(みこ)が務める「八乙女」による「田舞(たまい)」、武者行事保存会が悪疫退散を祈願する「風流武者行事」がそれぞれ奉納され、多くの参拝者が勇壮華麗な所作を見守った。

 同大社総務部庶務課長の岡康史禰宜(ねぎ)は「コロナ禍は国内外とも、まだまだ予断を許さない状況にあり、神事を通じて一日も早い収束を祈りたい」と話した。


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