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世界のミイラ42体展示 ATC 文化や死生観紹介

2021年7月19日

 神秘的なミイラの謎に迫る特別展「ミイラ 『永遠の命』を求めて」が、大阪市住之江区の大阪南港ATCギャラリーで開かれている。日本初公開となる西欧の湿地遺体(ボッグマン)を含む世界各地のミイラ42体を展示。死後の体を残そうとした背景にある文化や死生観、最新の研究成果などを紹介している。9月26日まで。

世界各地のミイラが並ぶ展示会場=大阪市住之江区の大阪南港ATCギャラリー

 国立科学博物館の展示監修で、「南北アメリカ」「古代エジプト」「ヨーロッパ」「オセアニアと東アジア」の4地域に分けて展示。

 ボッグマンは、1904年に発見されて「ウェーリンゲメン」と名付けられた2体(オランダ・ドレンテ博物館所蔵、推定紀元前40年〜紀元後50年)。湿地という環境下で自然に皮膚だけの状態で残った。ボッグマンには殺傷痕や絞殺痕が見られるケースが多く、「いけにえ」「処刑された犯罪者」と考えられている。

 南北アメリカゾーンでは、インカ帝国のミイラ文化を研究する上で貴重な実物資料でもあるペルーの「チャチャポヤのミイラ包み6体」(ペルー文化省・レイメバンバ博物館所蔵、先コロンブス期)を展示。コンピューター断層撮影(CT)スキャンの結果から包みの中の状態も解説している。

 国立科学博物館人類史研究グループの坂上和弘グループ長は「日常の中で気持ち悪い、見たくないという気持ちの対象があると思うが、じっくり観察することで、それまで思ってもみなかったことが分かる驚きと面白さを、理解していただければうれしい」と話している。


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