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ステンドグラス発見 大阪市旧庁舎議場

2021年7月29日

 1921(大正10)年完成の大阪市議会旧庁舎議場にあったステンドグラスが、現在の議場にある収納庫内で約40年ぶりに見つかった。先鋭的な大正建築の象徴的意匠だが、長らく存在が忘れられていた。市職員の一人は「配属から30年以上になるが、存在を知らなかった。びっくりした」と発見に驚いている。

約40年ぶりに見つかったステンドグラス=大阪市役所

 市議会事務局によると、見つかったのは幾何学紋が刻まれた5枚組みで、直径143センチの半円形計8セット。6月下旬、職員が収納庫を片付けていたところ、ベニヤ板に包まれていたのを見つけた。

 議場は先代の市役所本庁舎を82年に解体した際に取り外されたとみられ、一部破損部分はあるものの、おおむね当時のまま残っている。

 2019年にも、旧庁舎の玄関ホールにあった、市章「みおつくし」をモチーフにしたものなどが見つかり、同市北区の大阪くらしの今昔館で常設展示している。

 同館学芸員は、今回の発見を「西洋の装飾を積極的に取り入れた日本の黎明(れいめい)期に当たる。当時の技術を知ることができ、作品の変遷がみられる貴重な史料だ」と評価している。

 今後、今昔館で表面を磨くなどした上で、同館や市役所でも公開する予定。


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