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太子まつわる宝物一堂に 国宝など181件展示

2021年9月21日

 聖徳太子(574〜622年)の没後1400年を記念する特別展「聖徳太子 日出づる処の天子」が、大阪市天王寺区の市立美術館で開かれている。太子信仰の中核を担ってきた和宗総本山四天王寺(同区)の宝物を中心に太子にかかわる美術品など181件を展示している。前期は26日まで、後期は28日から10月24日まで。

聖徳太子にまつわる宝物が並ぶ展示会場=大阪市天王寺区の市立美術館
聖霊会に関連する品々もふんだんに展示=大阪市天王寺区の市立美術館

 聖徳太子は、用明天皇の皇子として生まれ、推古天皇の摂政として十七条憲法の制定や遣隋使の派遣など国家体制の確立に大きく貢献。仏教をあつく信仰したことでも知られる。

 太子が593(推古天皇元)年に建立した日本仏法最初の官寺・四天王寺は、太子信仰の拠点としての役割を果たしてきた。長い歴史の中で戦渦や災害により幾度も伽藍(がらん)が失われたが、その都度再興、10月からは年忌法要「聖徳太子千四百年御聖忌(ごせいき)」が執り行われる。

 同展は5部構成で、太子の生涯をたどり、没後の太子信仰の広がりを紹介。四天王寺の宝物からは、太子がかつて所持したといわれる国宝「丙子椒林剣(へいししょうりんけん)」(7世紀)を展示。四天王寺絵堂の壁画として狩野山楽によって描かれた重要文化財「聖徳太子絵伝(旧絵堂壁画)」(1623年)は、全16面を初めて一堂に集めた。

 また第5章「近代以降の聖徳太子のイメージ…そして未来へ」では、四天王寺が聖徳太子の命日にちなみ毎年4月22日に執り行う伝統行事「聖霊会(しょうりょうえ)舞楽大法要」の舞台を再現。曼珠沙華(まんじゅしゃげ)を模した飾りを配置し、1400年の記念事業として復興された聖霊会行像やみこし、装束などを展示している。

 同館学芸員の石川温子さんは「かつての絵堂の雰囲気を体感し、聖霊会の装束などもぜひ間近で見ていただきたい」と話していた。

 午前9時半〜午後5時(入館は閉館の30分前まで)。月曜休館(20日は開館)。一般1800円、高大生1200円、中学生以下無料(要証明)。問い合わせは電話06(4301)7285、大阪市総合コールセンター。


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