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荘厳な景色 心穏やかに 四天王寺で「日想観」

2021年9月24日

 秋分の日の23日、真西に沈む夕日を拝む彼岸の伝統行事「日想観(じっそうかん)」が、大阪市天王寺区の和宗総本山四天王寺(加藤公俊管長)で厳かに執り行われた。天候に恵まれたこともあり、多くの参詣者が丸くまばゆいほどの太陽が石鳥居(いしのとりい)に沈み行く荘厳な景色を見届けた。

石鳥居に沈む夕日をスマートフォンで撮影するなどして、見届ける参詣者=23日、大阪市天王寺区の四天王寺

 日想観は夕日の向こうに極楽浄土を思う修行の一環。かつて四天王寺のそばまで海が広がり、境内の真西は極楽浄土へ続く場所と信仰されていたことに由来する。春、秋の彼岸の中日にのみ、鳥居の中央に沈むことで知られる。

 この日は午後5時15分頃から僧侶らが西大門(極楽門)付近に参集し、法要を営んだ。参詣者は真剣な表情で読経に声を合わせ、境内は荘厳な雰囲気に包まれた。

 暮れなずむ境内では、ゆっくりと傾き始めた夕日を集まった人々がカメラに収めたり、手を合わせたりして見届けた。

 区内から訪れた女性(67)は「ここ数年、見たことがないほどきれいな夕日で感動しました。心が穏やかになりました」と、しみじみと話した。


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