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“曽我廼家”名跡3人の襲名披露 11月6日から

2021年10月21日

 松竹新喜劇は錦秋公演を11月6〜21日、大阪市中央区の大阪松竹座で上演する。喜劇の祖“曽我廼家(そがのや)”の名跡を継承する3人の若い劇団員の襲名披露でもあり、2年ぶりの松竹座公演に傑作喜劇の2本立てで臨む。

渋谷天外(前列右)、藤山扇治郎(同左)ら松竹新喜劇が錦秋公演

 演目は「お家はんと直どん」と「お祭り提灯(ちょうちん)」。「お家はん−」の舞台は大阪船場。老舗「糸文」の当主・伊藤庄一郎とお家はん・てるの次男・芳夫が料亭の仲居・妙子と結婚したいと言い出す。庄一郎らが反対する中、てるは賛成するも妙子の父親の名を聞いた途端に大反対に転じ…。今春にかけて放送されたNHK朝の連続テレビ小説「おちょやん」で劇中劇として扱われた作品で、舞台では43年ぶりに披露する。

 「お祭り提灯」はよくかける作品だが、松竹座では8年ぶり。お祭りの日、提灯屋の徳兵衛は寄付集めに来た世話役が落とした財布を拾い、店先の提灯の中に隠す。しかし徳兵衛の女房・おすみがそれを見つけて…。

 代表の渋谷天外はじめ藤山扇治郎、井上惠美子、高田次郎らが出演。そして襲名披露の植栗芳樹改め曽我廼家一蝶、桑野藍香改め曽我廼家いろは、竹本真之改め曽我廼家桃太郎の3人が“曽我廼家”デビューする。

 曽我廼家の名跡は、1904年に初めて喜劇と銘打った劇団を道頓堀で旗揚げした曽我廼家五郎と曽我廼家十郎から続くもので、このたびの継承は82年以来。3人は「ここをスタートに一から頑張りたい」(一蝶)、「これからはお名前を武器に!」(いろは)、「若い人たちにも注目してもらいたい」(桃太郎)と意気込む。

 扇治郎は「本音でしゃべってけんかして、手に手を取り合ってやっていきたい」といい、コロナ感染から復帰した天外は「みんなに負けんように頑張りたい」と活を入れた。

 本公演は文化庁子供文化芸術活動支援事業対象公演で、18歳以下の子供無料席を設ける(総座席数の約3割)。問い合わせは電話06(6530)0333、劇場。


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