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命の大切さを学ぶ リアルケアベビーで育児体験

2021年11月23日

 旭区役所は子育てにおける「重大虐待ゼロ」を目指す取り組みの一環として、「命の教育プログラム『リアルケアベビー体験教室』」を区内の中学校で開催している。2月までに4校で実施する予定で、生徒たちは命の大切さや相手を思いやる気持ちを育むとともに、将来子育てする際の赤ちゃんに対する適切な行為を学ぶ。虐待で命を落とす事例の半数が0歳児というデータがあり、赤ちゃんへの虐待防止を図る。

首の据わっていないリアルケアベビーを優しくあやす生徒(右)と指導する助産師の中口さん

 1回目は今月12日に、市立旭陽中で1年生の生徒を対象に実施。聖バルナバ病院(天王寺区)の助産師たちが、「思春期」「いのちの誕生」「育児」などをテーマに講演するとともに、人工知能(AI)を搭載した重さ3キロの赤ちゃん型ロボット「リアルケアベビー」を使った育児の体験教室を実施した。リアルケアベビーは、実際の乳児と同じように授乳やおむつ交換などの世話ができ、抱っこを求めて泣きだすため、抱き方やあやし方、また体温の調節など育児の基本を体感できる。

 講演では、同院助産師の中口明美さんが1日10回前後の授乳、おんぶしながらの家事など、育児の大変さを説明した上で「地域には頼ってほしいと思っている保健師さんがいる」と困った時には保健師に相談するよう呼び掛けた。

 体験教室では、生徒4人がリアルケアベビーを活用して赤ちゃんの重さや首の柔らかさ、泣き声を実感しながら、授乳や抱っこ、おむつ替えなどに挑戦し、その様子を他の生徒たちが熱心に見ていた。体験した生徒の一人は「こんなに厳しいと思わなかった」などと育児の大変さを実感していた。

 辰巳千佳子校長は「生徒たちは一生懸命自分事として参加していた。自分の命も、他者の命も大切にしていくことを学んでほしい」と期待を寄せる。


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