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歌舞伎パワーを発揮 3役すべて初役、松本幸四郎

2022年6月26日

 関西・歌舞伎を愛する会第30回「七月大歌舞伎」が7月3〜24日、大阪市中央区の大阪松竹座で上演される。3役すべて初役で臨む松本幸四郎は「プレッシャーを楽しみに変えて準備に取りかかっている。歌舞伎のパワー、人間のパワーを、勇気として伝わるようにつとめたい」と大阪に乗り込む。

「楽しい時間を過ごしていただくために精いっぱいのおもてなしをしてお待ちしている」という松本幸四郎=大阪市内

 昼の部(正午開演)の近松門左衛門作「八重桐廓噺 嫗山姥」では煙草屋源七実は坂田蔵人時行役の幸四郎。「義太夫に乗せてのお芝居で、役々も歌舞伎の典型的な登場人物ばかり。2役を演じ分け、しっかり歌舞伎をするということに取り組みたい」。

 井上ひさし作「手鎖心中」より小幡欣治脚本・演出、大場正昭演出「浮かれ心中」では、戯作者になるため話題づくりの一環で顔を見たこともない長屋の娘と婚礼を挙げる若旦那(中村勘九郎)の仲人役・太助に扮(ふん)す。「笑って、最後には考えさせられるお芝居。久々に勘九郎さんと芝居できることも楽しみ」という。

 夜の部(午後4時半開演)の、小幡欣治作、大場正昭演出「祇園恋づくし」は10年程前に中村鴈治郎に「いつか2人でやりたいね」と言われていた作品で、それぞれ2役つとめる。幸四郎は指物師留五郎と芸妓(げいこ)染香役で「真逆の役どころを早替わりでやる。役者にとってはやりがいがあり楽しみでしかない」といい、留五郎は「江戸のかっこよさ、粋さを出せるかがテーマ」。初という芸妓は「どれだけかわいい芸妓になるんだろうと。そういう自分しか思い浮かばない」と自信たっぷり。

 ほか、近松門左衛門作、村井富男脚色、大場正昭演出の「堀川波の鼓」を片岡仁左衛門ら。

 11、19日休演。一等席1万7千円、二等席9千円、三等席6千円。問い合わせは電話06(6530)0333。


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