大阪ニュース

「化学反応が起きる」  林家が“東西競演”

2022年7月4日

 上方落語家の林家菊丸さん(47)が人気テレビ番組「笑点」レギュラーの江戸落語家・林家たい平さん(57)と続けている落語会「第6回たい平・菊丸二人会〜東西林家の華の競演〜」が8月2日(神戸新開地喜楽館)、3日(大阪南森町・天満天神繁昌亭)で開かれる。

6年目を迎えた「たい平・菊丸二人会」をアピールする林家菊丸さん

 江戸林家は止め名(最高位名称)が正蔵さん(59)=現在は九代目=で、上方林家は菊丸さんの師匠である染丸さん(72)=現在は四代目=がそれに相当する。しかし上方林家は、笑福亭一門が復活させた経緯から過去に東西交流はなかった。

 菊丸さんが2014年に三代目を襲名し、正蔵さん宅へあいさつに訪れた事がきっかけで、たい平さんと共演した際に「これからは兄弟分として付き合おう」と声掛けされ交流が始まった。

 16年に菊丸さんが第10回繁昌亭大賞受賞記念公演のゲストにたい平さんを招き、翌年から年1回大阪での二人会がスタート。コロナ禍でも中断せず、20年からは定席ができた神戸でも開催し、2夜連続が定着している。

 菊丸さんが所属する吉本興業は長年「仁鶴・三枝」が落語家2トップだったが、仁鶴さんが昨年死去。三枝改め六代文枝さんも大御所となり、世代交代へ月亭方正さん(54)や桂三度さん(52)とともに菊丸さんもホープとして期待される。4月の吉本110周年記念公演「伝説の一日」にも出演し、吉本の一線級芸人への仲間入りを果たした。

 「毎年開催の二人会は2席ずつでお互い1席は題を決め、もう1席は当日の客席を見て瞬間的に題を決めるからスリリング。互いに場の雰囲気で張り合って1+1が3にも4にもなるような化学反応が起きる」と意欲たっぷり。

 神戸では菊丸さんが「猫の忠信」を演じ、たい平さんが「鰻(うなぎ)の幇間(ほうかん)」でトリ。大阪ではたい平さんが「船徳」を掛け、菊丸さんが「一文笛」でトリを取る。

 桂米朝創作である「一文笛」を選んだ菊丸さんは「染丸一門カラーだけでは面白みがない。これまでは艶(つや)っぽい噺(はなし)が得意だったが、今までのイメージを少しずつ変えていきたい」と話していた。


サイト内検索