大阪ニュース

中之島、江戸から今  錦絵や書籍、絵はがきなど

2022年7月5日

 大阪市北区の府立中之島図書館で、中之島周辺の変貌をテーマにした特別展「中之島点描」が開かれている。同館の蔵書から江戸時代〜現代の書籍や錦絵など約80点を展示。1904年開館の大阪図書館(現・中之島図書館)、今は無き大阪ホテルや大阪書籍館(しょじゃくかん)などについて記した貴重な資料が来館者の目を引いている。7月30日まで、入館無料。

中之島周辺に関する書籍などが並ぶ展示会場
『野口博士建築図集』(大阪府立中之島図書館所蔵)

 大阪書籍館は府内の図書館事業の先駆けとして1876(明治9)年、南船場に誕生し、78年に常安町(現・中之島)に移転した。88年に廃止になると蔵書の大部分は大阪博物場に移管。大阪図書館が開館すると博物場の蔵書は図書館に移された。

 展示会場では、大阪書籍館の規則や資産引継議案、博物場の案内図などを展示。大阪図書館については写真集『大阪府写真帖』(1914年)や、『野口博士建築図集』(1971年発行の複製)で開館当初の姿を紹介している。

 東洋陶磁美術館付近にあった大阪ホテルの絵はがきや献立表、堂島の米市場での取引風景を描いた錦絵(安藤広重『浪速名所図会』より)なども当時の様子をうかがい知ることができる資料として興味深い。

 中之島図書館司書の絹川紘平さんは「中之島は、大阪の歴史を知る上で外せないポイントの一つ。特別展後はそれぞれの資料を手に取って見ることもできるので、これを機会にぜひ関心を深めてほしい」とアピールしていた。

 午前10時〜午後5時。日曜、祝日休館。


サイト内検索