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“空港歌謡”に挑戦 川野夏美が新曲「空席」

2022年8月6日

 演歌・歌謡曲歌手が多く在籍する日本クラウンで24年目の川野夏美が“女性歌手の空港歌謡”に挑戦した新曲「空席」を出した。「空港」(テレサ・テン)、「北空港」(浜圭介・桂銀淑)、「夜間飛行」(ちあきなおみ)などの大ヒット曲ジャンル。取り組む心境を聞いた。

切ない歌は哀愁を込めて歌い上げる川野夏美=大阪市中央区のライブハウスBIGCAT
トークの時は身ぶり手ぶりで観客を引き込む川野夏美=大阪市中央区のライブハウスBIGCAT
笑顔で歌う川野夏美の姿がファンにとって最大の魅力=大阪市中央区のライブハウスBIGCAT

 チケット2枚を渡され、空港ロビーで待つも現れない愛する人。最終搭乗案内アナウンスに促され決然と独りでゲートをくぐる主人公の女性。「昭和歌謡にずっとあこがれがあったんです。大人のラブソングへと少しずつ変わってきて、こうしたメジャー調の曲を待っていました。作曲の杉本眞人先生からは“余り感情移入し過ぎてハートフルになり過ぎないで。その方が伝わるよ”と指導されました。ソレって逆にすごく難しかった」と正直に打ち明けてくれた。

 7月、大阪・アメリカ村のライブハウスで開かれた「大阪発・流行歌ライブ」に出演。長年応援してくれるファンクラブ組織「なっちゃん会」のメンバーらがそろいの「丸に夏の字」入りの黄色い法被姿で、手には「723」(ナツミ)と記されたペンライト。高校を出てすぐにプロになったから、7月の誕生日で42歳に。変わらぬ高音部の声の伸びとビブラートの美しさにハッとさせられ、そのたたずまいは「高校の音楽の先生?」と思わせるほどすっきりと爽やか。ファンが感じる一番の魅力は距離感としての親しみやすさだ。

 しゃべりも素直。久しぶりに大阪を訪れ、ホテルの朝食バイキングでたこ焼きがあって驚いたことや、コロナ禍でおうち時間が続き近所迷惑を気にしながらずっと歌って過ごした日々の様子。古里の大分県津久見市になかなか帰れず家族とメールで連絡を取り合っていたが、メールが苦手だった父親(73)がすっかり上手に打てるようになり絵文字まで使いこなすようになったことなどを披露し、会場に自然な笑顔を呼び込んだ。

 実は玄人はだしのイラストの腕前を持つ。それも似顔絵をサラサラと描いてプレゼントするから驚きだ。自身のHPで公開しているが、表情と設定の多彩さが楽しく次々と眺め入ってしまう。子どもの時から歌が得意だったのは広く知られているが、一方で紙と鉛筆があったら一日中何かを描いている娘だったそうだ。きっと神様が「多くの人を喜ばせてあげなさい」と才能を与えて送り込んだ本物の天使なのだろう。


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