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剛田商店の店頭に並ぶ産地表示された野菜や果物、右奥の白い壁はオレンジフィールズティーガーデンへの路地のような細い通路 |
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野上剛社長 |
大阪市北区の天神橋筋商店街でベーカリーとカフェを営業する「オレンジフィールズ」(野上剛社長)。新型コロナウイルス禍で売り上げが減少する中、3店舗目としてカフェに隣接する八百屋をオープンした。野菜や果物を販売するとともにベーカリーやカフェで使用することで、食品ロスをなくし、コストを抑えながら新商品を展開する仕掛けをつくった。
本店であるベーカリーの開店は2009年で、人気の定番商品は「てんしの紅茶アンパン」。スリランカの茶葉「ウバ」を織り込み、甘さを抑えたホイップと合わせることで「ロイヤルミルクティーのような味わい」と紅茶の味を最大限に引き出している。20年8月に「ORANGE FIELDS Bread Factory(オレンジフィールズブレッドファクトリー)」(天神橋4丁目)と店名も新たにリニューアルオープンしている。
カフェは16年にオープンした「ORANGE FIELDS Tea Garden(オレンジフィールズティーガーデン)」(天神橋3丁目)。商店街側からは路地のような通路から入店する隠れ家のような雰囲気で、店内は白を基調とした明るく開放的な空間。スリランカから輸入している紅茶、ベーカリーでつくる専用の食パンを用いたフレンチトースト、専用食パンをくりぬいてスクランブルエッグを詰めた驚きの形状の「本気のたまごサンド」が人気だ。
19日からスタートしたのは「剛田商店」(同)。もともとカフェの隣で営業していた八百屋が閉店すると知り、3店舗目として挑戦することを決断。八百屋の課題だった食品ロスに対し、カフェやベーカリーでスープやフルーツサンドとして新鮮な野菜や果物を安価で提供することにした。兵庫県三田市や京都府船井郡京丹波町の農家から直接仕入れている。
新型コロナ禍で売り上げが前年の約70%に落ち込んだが、野上社長は3店舗の相乗効果で「近距離で人も物もガンガン回せる」とし、自社の強み生かしながら新たな業態へ挑む。原点は「人種、性別、年代に関係ない横のつながりを大切にしたお店を開業する!」という思い。大学時代にあてもなく渡ったブラジルで見つけた人生の目標で、企業としてのミッションは「『食』で世界中の人々を心身ともに幸せにする!」。
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