あきない見聞録

一般社団法人 「がもよんにぎわいプロジェクト」

■代表者
和田欣也代表理事
■本 社
大阪市城東区蒲生4丁目21の12 大希ビル3階
2021年11月11日

空き家再生で活性化 グッドデザイン賞を受賞

受賞作品の一つである「マニアック長屋」の前で受賞を喜ぶ、右から田中創大ディレクター、和田代表、五十嵐勝大店主
和田欣也代表理事

 飲食店を中心にした古民家再生事業「がもよんモデル」が「グッドデザイン賞2021」(日本デザイン協会主催)を受賞し、約5800件の応募からベスト100に選出された。「がもよん」の愛称で親しまれる大阪市城東区蒲生4丁目エリアに、閉業した昭和の商店や古民家などの空き家を事業用店舗に再生している一般社団法人「がもよんにぎわいプロジェクト」の事業で、住民が利用しながら地域活性化に参加できるエリア全体のリノベーションを実現したことが高く評価された。

 同エリアは多くの空き家があり、所有者から地域単位の活性化を求められたことがきっかけで2008年6月、老朽化した米蔵をイタリアンレストランへ再生したことからスタート。和田欣也代表理事は阪神淡路大震災で家が倒壊し人が亡くなるのを目の当たりにした経験から、昔の風合いを残しつつ地震に強く現代に合った建物へと改良し、安全性と快適性を兼ねた店舗によみがえらせた。

 また事業用店舗であることから経営を継続できる環境にも着目して、再生した店舗や同エリアの飲食店主らと定期的にミーティングを行い、成功店舗の経営ノウハウの共有や各店の経営動向を把握できる機会をつくった。「がもよんばる」などの飲食イベントを定期的に開催し、店舗運営を継続できる環境づくりと飲食店同士が支え合いながら、地域の魅力を押し上げる仕組みを積み上げてきた。

 現在営業中の店舗は飲食店22軒、ゲストハウス2軒、アパレル販売1軒、物販1軒、多目的利用(集会)スペース1軒の27軒。家庭の事情以外で閉店した店舗はないという。店舗以外でも台風で家屋が倒壊した場所を小規模農園として整備し地域住民へ貸し出して、空き地にも価値を生み出している。今後は、クラフトビールの醸造所や他地域の古民家再生にも取り組む予定だ。

 和田代表は「活動を始めて13年。空き家が多かった地域でにぎわいを生み出せた。今回の受賞が全国で増加する空き家問題を解決する一手として、普及の足掛かりとなり、活動を支えてくれた地域の人が、街を誇りに感じてもらえたらうれしい。今後はコロナ禍や社会情勢の変化に流されない地域づくりを目指していきたい」と話している。



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