あきない見聞録

とりぶー

■代表者 山下 浩平代表
■住 所 大阪市生野区生野西2−1−34
■電 話 090(5668)8140
■従業員数 2人
2022年7月28日

鶏・豚に特化した焼き肉 独自性打ち出し外食産業活性へ コロナ禍を逆手に挑戦

レトロな昭和感漂う店内の様子
鶏肉と豚肉に特化した焼き肉店「とりぶー」
山下浩平代表

 「牛」のイメージが強い焼き肉店。「とりぶー」との名前の通り、あえて豚肉と鶏肉のみの業態に挑戦した。新型コロナウイルス禍が続く中、5月の開店に踏み切った山下浩平代表は「食を通して、多くの人に感動してもらいたい。トリとブタの焼き肉が定着し、外食産業の活性化に寄与できれば」と意気込む。

 山下代表と「食」との関わりは20代前半までさかのぼる。当時、天王寺にあった焼き肉店で働いており、「肉質も、タレの味も、一品もどれも絶品だった。食事で初めて感動した」との思いが起点となった。

 中古車販売会社などを経て、飲食チェーンの会社に就職。焼き鳥、居酒屋、お好み焼きとさまざまな業態で現場から店舗管理まで携わり、独立の意識はあったが「定年後、趣味程度にやれれば」と思っていた。

 しかし、新型コロナの感染拡大を受け、自社を含め業界全体に多くの影響が出ている中で「外食産業は絶対になくならない。この状況で軌道に乗せれば業界全体も盛り上がるのでは」と、逆の発想で独立の機運が高まった。

 業態は焼き肉。21年11月から準備を進めた。最初に働いた天王寺の店をイメージし、ガスコンロを置いて客が焼くスタイル。自宅から近いJR寺田町に空き店舗が見つかり、開業資金についても日本政策金融公庫(日本公庫)から融資を受けることができた。

 メニューには独自性が必要と判断し、「牛」ではなく、豚肉と鶏肉に特化することにした。味付けは天王寺の店の味を参考に、鶏肉には醤油(しょうゆ)ベース、豚肉には味噌(みそ)ベースと使い分けることにした。

 仕入れ先の選定では安定供給と品質、値段などのバランスで難航したが、日本公庫のビジネスマッチング支援を活用。九州からの仕入れを考えていることを伝えたところ、全国ネットである日本公庫の強みを生かして、現地の仕入れ先を紹介してもらった。山下代表は「開業間もない自分が遠方と直接取引できたのはありがたかった」と振り返る。

 開店から約2カ月半。「味は自信しかない」と胸を張る山下代表。飲食店は商品販売だけが役割ではない。「人と人。お客さんと店をつなぐことが本当の使命だと思う。スタートしたばかりだが、この店のファンが一人でも多く増えてほしい」と気持ちを込める。



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