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伝統を守り 新商品も挑戦

ラムネ生産量「日本一」ハタ鉱泉 秦尚久さん
2020年4月22日
「季節、国境に関係なくラムネを広めたい」と笑顔で話す秦尚久さん

 中高年世代にとって「ラムネ」と聞けば夏祭りや銭湯での湯上がりで飲んだ懐かしい情景が浮かぶ。

 そのラムネの生産量「日本一」のハタ鉱泉(都島区)。現社長、秦啓員(ひろかず)さん(66)の三男、尚久さん(35)は「世代、国境を越えてラムネを広めたい」と11年間、勤めた食品会社を辞めて1年前に祖父が戦後すぐに創業したハタ鉱泉に入社した。食品業界で培ったキャリアを生かし、「小売り、卸売り、メーカーの三つの立場になって営業活動しています」という。

 同社は伝統的な瓶ラムネ、ひやしあめに加え、果物のライチ味・ユズ味・イチゴ味・メロン味・スイカ味、さらに時代の潮流を読んで子ども向けに「クレパス風ラムネ」、ビール風炭酸飲料「よいこの泡びぃ〜」、パーティーで盛り上げて飲む「シャンメリー」、「クリームシチュー風味」、インバウンド向けに「宇治抹茶ラムネ」を商品化して発売。

 夏場の熱中症対策に発売した「スイカ風ラムネ」や、10年前からギフト発売している「クレパス風ラムネ」は入学祝いや帰省の大阪みやげに売れ行きは好調だ。

 今年2月には新発売した「焼きそば風ラムネ」「フライドポテト風ラムネ」などが話題を集めマスコミでも紹介された。そして大阪をターゲットにキムチ風とたこ焼き風のラムネも発売。

 「現在までラムネの種類は約30種。そして何よりも厳選しているのがラムネに使う真水です」と社名の“鉱泉”にこだわる。

 海外販路は長男で取締役の彰宏さん(43)が担当。現在、アメリカ、中国、EU、オーストラリアを中心に43カ国に季節に左右されることなく、「HATA・ラムネ」を輸出。「伝統を大切に遊び心、やってみなはれ精神が好き」と笑顔を見せる。



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