にちにち動物百科

 動物園はワンダーランド。ライオン、キリン、チンパンジー…。大阪市天王寺区にある天王寺動物園は、都会の真ん中でありながら、非日常の世界が広がります。のんびりさんだったり、怒りんぼうだったり。私たちがそうであるように、動物たちも見ているだけでは分からない愛くるしい一面があります。飼育員だから知っている動物たちの性格や食事、クスリと笑えるエピソードも交えて紹介します。

☆13 ミニカバ

2019年4月11日
仲良く寄り添うミニカバの親子
9800通以上の応募から厳選された愛称が13日に発表される
父親のフルフル(ニフレル提供)

 吹田市の千里万博公園EXPOCITYにある生き物ミュージアム「ニフレル」の2頭のミニカバの間に2月、雄の赤ちゃんが生まれました。愛情をたっぷり受けてすくすく成長し、今月13日には来館者から募集した愛称が発表されます。

■肝っ玉母さん

 男の子は父親のフルフルと、母親のモトモトの間に生まれました。5歳のフルフルはブイン動物園(チリ)からやって来て、2015年の開館からいます。6歳のモトモトは、17年にシンガポール動物園から“嫁入り”しました。

 相性をみるため、交代で展示されていましたが、18年6月に同居が始まり、無事に赤ちゃんを授かりました。

 フルフルは少し気が小さく、びっくりしやすいところがあります。モトモトは落ち着いた性格で、ニフレルに引っ越してきたその日に、ぐっすり眠ることができるくらい肝が据わっていたそうです。

■大きくなったよ

 昨年11月下旬、エコー検査で妊娠していることが分かりました。今年2月21日午前1時26分に出産。担当キュレーターも驚くくらいの「安産」でした。

 きちんと子育てをするだろうかと心配するニフレル職員の心配をよそに、母親のモトモトはしっかり世話をしています。担当キュレーターも、子育てする姿に「頼もしさを感じる」と目を細めます。

 しわしわだった赤ちゃんも、母親のおっぱいと少しずつですが草を食べ、今では19キロほどになりました。モトモトの回りをついて歩き、足の間をくぐるのが好きで、よく寝ます。

 赤ちゃんと母親の負担を減らすため、現在は展示エリアのガラスに、のぞき穴が開いたシートが貼られ、午前10時から午後3時に親子が展示されます。仲むつまじい姿にほっこりしてください。

 【ミニカバ】ウシ目カバ科。コビトカバともいい、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで絶滅危惧種に指定されている。西アフリカの森に近い沼や川に生息する。


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