大森均の釣れ釣れ草

初釣りでグレ20尾!

和歌山県袋の磯釣り
2020年1月17日
当日の松田さんの釣果

 グレはこの時期の磯釣り一番の人気ターゲット。水温が20度を切る頃から釣れ始めるが16度の間で最も活性が高い。一般的に水温が低下すると動きは鈍くなり、水深のある磯際や、海溝などの流れの緩い場所で動かない。その反対に低水温が続いて、突如暖かい潮が流れ込んで2度でも上がろうものなら、これは大釣りの可能性が十分だ。15日現在で中紀の大引沖のアシカあたりで15〜16度。南に下って黒潮の影響を受ける周参見から串本にかけては17〜18度。この時期、グレの好釣果が周参見以南に偏る理由はこういうわけがある。

▽罪作りな男

 本紙の気配の欄を輪番で担当する松田勝也さんは、磯釣り、アユ釣り、船釣りと器用にこなすマルチプレーヤーであるが、特に磯釣りの腕は一流と、あの大西満名人も江頭弘則名人も認めている。自身が率いる「浪花荒波会」の会員にも慕われ、人望も私が知り得る釣り師の中では抜けている。

 しかし、罪作りな男でもある。それは、地元で活発に地域活動やボランティアに励む松田さんに地元の人が知己を得た瞬間、それが運の尽き。もともと釣りにそれほど興味がなかった人も、松田さんが次々とおもしろい釣りに誘い込むから重症化の一途をたどるようになる。それも、タチウオやイサギ、タコなどおいしい上に、比較的簡単な船釣りから入るので、初心者でも満足のいく釣果が得られる。こうして松田さんの周辺で釣り地獄にハマッた人を私も幾人も見ている。

▽最長寸の36センチ

 14日、松田さんは早々に大吉の釣運を望んで袋の磯に初釣りに出かけた。袋は串本のすぐ北隣に位置し、黒潮の影響を強く受け、寒グレのシーズン中は比較的安定した釣果が得られる好釣り場として人気が高い。当日の水温は17・9度。期待に胸を膨らませて、名礁「一ノ島」に渡礁した。

 釣り座を構えた通称「船着き」は、潮の速さは適度であったが、風と波で釣りにくかったらしい。かつ、この釣り場は串本から北に向かって流れる上り潮なら釣れるが、その反対の下り潮なら釣れないことが通り相場となっている。

 とにかく釣り始めた。「この日は下り潮で厳しいと予想していました。釣友からも『先日釣行したが、下り潮で釣れなかった』との情報を得ていましたので、できるだけ早い段階で釣れる条件を絞り込んで、基本に忠実に釣りをしようと心掛けました。また、撒(ま)き餌とサシ餌をしっかり同調させることにも注意しました。釣り始めた直後、沖にわずかに潮目ができました。先撒きをして、仕掛け投入後に追い撒きをかけてサシ餌をサンドイッチにして待つと、すぐに答えが出ました。この1尾目の魚が当日最長寸の36センチでした」と松田さん。

 こうして釣りも釣ったりグレ26〜36センチ20尾、サンノジ3尾、アイゴ1尾とさすがの釣果。もちろん、この渡船区域の竿頭に輝いた。この時期に南紀で2尾か3尾の釣り人がほとんどという数字からも、いかに松田さんの腕がいいかはご想像の通り。

週末のイチオシ気配

■船(1)■石鏡・三重

 引き続きヒラメ好調。上之島で同魚40〜70センチ3〜7尾。他にスズキ、メジロなど交じる。オモリ60号、ハリス6号。エサは生きイワシ。要予約。▽幸徳丸=電話090(7303)5080

■船(2)■明石・兵庫

 ガシラ狙いが手堅い。同魚18〜30センチ20〜40尾にメバル18〜28センチ3〜10尾。別船のタチウオ(70〜110センチ)も15〜30尾。要予約。▽名田屋乗合船=電話078(912)7211

■船(3)■北港・大阪

 マアジ堅調。同魚23〜28センチ20〜30尾とメバル15〜23センチ10〜20尾。サオ3〜3.5メートル、道糸PE1.5〜2.0号、オモリ30号、サビキ8号。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■船(4)■里波見・京都

 高級魚アマダイ期待。冠島周辺に出て同魚25〜45センチ10〜20尾にレンコダイ2〜5尾交じる。要予約。▽新幸丸=電話0772(28)0160

■磯■袋・和歌山

 グレ上昇気配。一の島、モブシ、沖のヒラバなどで同魚30〜35センチ前後を5〜20尾。水温は現在18度前後。完全予約制。▽かわばた渡船=電話0735(62)0052

■筏■堂の浦・徳島

 サヨリの30〜35センチが50〜100尾前後安定して釣れている。浮き釣りでサオは5メートル、ハリス0.6号、ソデ針5号、タナ矢引き。▽斉藤渡船=電話088(688)0453

■波止■妻鹿・兵庫

 フカセ釣りでグレ絶好調。5番テトラ側で同魚20〜35センチ20〜35尾、エサは石ゴカイ。他にチヌ30〜50センチ2〜5尾。エサはオキアミ。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

■管理釣り場■水無瀬川・京都

 アマゴの17〜26センチが連日20尾前後の安定した釣果。エサはミミズか生イクラ。道糸0.4号、アマゴバリ5号。▽水無瀬川漁協組合=電話075(961)6500

 (大阪日日APG 錦 剛司)



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