大森均の釣れ釣れ草

在宅辛抱も限界 城北ワンドのヘラブナ釣り

2020年5月22日
錦さんが釣り上げたフナ
錦さんの取り込み風景

 緊急事態宣言以来、「この頃、何してるの?」と、釣り以外にどうして過ごしているかを尋ねるのが釣友へのあいさつ代わりになっている。「和歌山の県境越えにくいし、五島も『島外からの釣り客は遠慮してくれ』って言うてますし、行く所ありませんねぇ。先月の五島釣行もキャンセルしましたし…」と、本紙の気配の欄を輪番で担当する錦剛司さんは言う。

 「じゃあ、家でじっとしてるの?」

 「在宅辛抱も限界ですなぁ。3密にもならないので、一人で淀川にフナ釣りに行ってます。城北のワンドに雨以外は毎日出かけています。それしか釣りの選択肢はありませんしねぇ」

 「あんたの辛抱のハードルはもともと低いしなぁ。それにしても、釣りなら何でも節操なくやるなぁ」

 あきれていると、「もちろん、明日も行きますよ」とまったく意に介さず。

▽35センチのヘラブナ

 20日、大阪工業大学裏の通称「城北ワンド」に錦さんは釣り座を構えていた。この淀川には、川の流れが作る浸食や堆積で、ワンドと呼ばれる池が各所にある。このワンドには、まったく遮断されたものもあるが、本流と水脈がつながっているものが多い。少ないながらも葦(ヨシ)があり、身を隠す障害物がある環境は、生き物にとって絶好のすみかになっている。絶滅寸前の天然記念物、イタセンパラもここに生息している。

 「釣れた?」

 「まったく」

 行き合った時は、錦さんが釣り始めて2時間ほど経過していたらしい。その間、アタリすらなく、この日は超低活性とのこと。その後、1時間ほど眺めていたが、他の釣り人もまったく竿(さお)が立っていない。この一投を見届けて、そろそろ帰ろうと一連の動作を注視していた。

 ヘラウキが立つ。仕掛けがなじんで、一節だけ目盛りが水の上に顔を出す。上針のバラケエサが溶け出すと微妙にかつ、少しずつ、一目盛、また一目盛とヘラウキが浮いてくる。一節、押さえ込むような力強いアタリがあった。その時、すでに錦さんの右手は、鋭く天を突いていた。大きく弧を描くヘラ竿をためて、あやすようにやりとりをする。水面近くで反転した魚体が大きな波紋をつくった。こうして慎重に取り込んだヘラブナは、手計測で35センチのナイスサイズ。お見事!

 この様子ではコロナ収束まで、次の日もまた次の日も、錦さんは記事の再演をするかのようにヘラブナ釣りを楽しんでいるに違いない。

週末のイチオシ気配

 急きょの休業多発のため、再開情報なども再確認を!

■船(1)■比井・和歌山

 日の岬沖のトフに出船するイサギが上昇気配。このポイントは型がそろう。連日、26〜40センチ20〜35尾の竿頭が50〜70尾程度に上昇するはず。オモリ120号。要予約。▽岬旅館=電話0738(64)2975

■船(2)■若狭本郷・福井

 乗合船のキス上向き。同魚13〜26センチ30〜60尾。6月には例年90尾の釣果度々。エサは石ゴカイ。釣果さらに安定し期待できる。要予約。▽林渡船=電話0770(77)0591

■船(3)■東二見・兵庫

 今年はマダコの釣れ出し早くさらに上昇見込み。タコエギで同魚0.3〜1.5キロ20〜40パイ。オモリ50号。要予約。▽西海丸=電話078(942)6480

■磯(1)■尾鷲・三重

 22日より営業再開。グレ期待。この時期は40センチ台後半が姿見せる。他にイガミ専門に狙えば30〜40センチ5〜10尾見込める。▽宮城野渡船=電話090(2186)3313

■磯(2)■家島・兵庫

 マダイ&チヌの気配がさらに上向き。連日チヌ&マダイ共に25〜45センチが5尾程度と安定している。マダイ狙いはタナ5〜6ヒロで。▽進鉱渡船=電話0792(73)6226

■ボート■紀伊長島・三重

 マダイ好調。船外機ボートで同魚30〜50センチ5尾。他にキス20センチまでが15〜30尾。ヤエンのアオリイカは1キロまでを2〜5ハイ。要予約。▽石倉渡船=電話05974(7)0712

■波止■武庫川一文字・兵庫

 22日より営業再開。休業前の釣れ具合から落とし込みでチヌ堅い。例年、5月に入って大型(50センチ以上)が各所で上がる。エサはイガイ。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

■バス■琵琶湖・滋賀

 17日、由美浜沖で58センチ・55センチなど8尾(ジョイクロ178)。近江大橋周辺、プリンスホテル沖、ディープホール周辺など実績場でそろそろロクマルが登場期待。▽小林貸船釣具店=電話077(522)6347

 (大阪日日APG 松田勝也)



サイト内検索