大森均の釣れ釣れ草

湯浅の磯でアオリイカ11ハイ

エギング入門の絶好機!
2020年9月11日
釣果のアオリイカ

 エギングはスリリングでゲーム性も十分。その上、獲物も食べておいしいとくれば、アオリイカファンが急増するのは当たり前。シーズンは、主に春と秋に大きく分けられる。春はアオリイカが浅瀬へ寄って藻場で産卵する。そのため2キロ超の大きいアオリイカが釣れる。産卵を経て8月中旬を過ぎたころから、漁港や磯で親指大程度のアオリイカを目にする。9月に入り春に生まれた新子がコロッケほどのサイズになると数釣りが楽しめる。

 アオリイカは小魚やエビ、カニを捕食する典型的なフィッシュイーターで、ハリに掛かるとスミを吐き、勢いよく海水を逆噴射してこの推進力で突っ走る。一定の条件を満たせば、どこででも釣れる。テクニックがなくてもある程度は釣れる。あればたくさん釣れる。秋は入門の絶好機!

▽10%ずつ体重が増える

 その食欲は尋常ではない。よほどの例外を除いては1年しか生きないアオリイカが、500グラムのものもあり3キロのものもある個体差は、この尋常でない食欲と関係がある。「イカはひと潮ごとに成長する」と言われるが、これはうそではない。実験によると、アオリイカは、体重の70%のエサを毎日食べ続けることができるらしい。並外れた食欲と消化力に驚くが、この状態で飼育し続ければ、毎日10%ずつ体重が増えるというからわれわれの想像を大きく超えている。

 この飼育している群れのなかでもサイズにはバラツキがある。群れのなかでも大きい元気な個体が真っ先にエサにアタックするので、さらに個体差が広がる。私の知る限り、八丈島の釣り宿で5キロ超のお化けのような魚拓に出くわしたものが最大値だ。

▽連発につぐ連発

 8月30日、寝屋川市の倉田賢治さんは、湯浅の磯にコロッケサイズ10パイを目標に出かけた。

 「早朝は遠投して、素早いシャクリで磯際近くにイカを集め、日が高くなってからじっくり見釣りで数を釣る作戦でいこうと考えていました。しかし、予想に反して最初の1投目から餌木を追っかけてきました。慎重に抜き上げると胴長13センチほどのコロッケサイズでした。磯際で見ながら餌木にアクションを与えて誘う釣り方で、ポツポツと磯替わりの9時半頃までで4ハイ釣りました」と倉田さん。

 しかし、磯替わりの後はバッタリと気配がなくなったという。

 「昼食をとり、30分ほど睡眠補給をしました。目覚めてから、餌木を3寸から2・5寸に変更し、右に左に、遠近、磯際と投げてはシャクリを繰り返していると、スッーと寄ってくるようにイカの影が見えました。この時が合図のように正午過ぎから1時間、連発につぐ連発で7ハイもヒットしました。撤収の際、わずか見える隣の磯で釣り人の回収に時間がかかっているので、『もう、1投!』と餌木を投げたらこれが一発でヒットしました。おまけの1パイでした」とうれしそうに語る倉田さんのこの日の釣果は、胴長12〜17センチが計11ハイ。

 もともと、倉田さんはバス釣りを得意としているが、彼のようにバス釣りからエギングに流入してきた人たちは、その習熟したテクニックで断然の釣果を得ることが多い。特にバス釣りオンリーの読者には是非、エギングをお勧めしたいものだ。

週末のイチオシ気配

■船(1)■西舞鶴・京都

 タイラバで高級魚アマダイ堅調。同魚40〜50センチ1〜4尾にマダイ60〜80センチ2〜5尾交じる。今月いっぱいアマダイ狙いで出船。要予約。▽アルカディアII=電話080(6126)6300

■船(2)■泉佐野・大阪

 今週末は潮回りからも神戸沖タチウオ上昇気配。台風前の釣れ具合から同魚70〜110センチ15〜30尾期待できる。タチウオテンヤ40号。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

■船(3)■石鏡・三重

 石鏡沖の落とし込み釣りでハマチ&マダイ狙える。マダイ40〜60センチ2〜7尾、ハマチ35〜60センチ2〜10尾見込める。サビキ8本針、ハリス8号、オモリ60号。要予約。▽三幸丸=電話0599(32)5604

■磯(1)■神谷・和歌山

 アリ島のフカセ釣りでグレ30〜35センチ2〜5尾見込める。他にヤエン釣りでアオリイカ胴長20〜30センチ2〜5ハイ。底物のイシダイ、イシガキは35〜40センチ1〜3尾。▽佐知丸=電話0738(65)0736

■磯(2)■尾鷲・三重

 グレ&チヌ狙える。割亀、オヤマなどでグレ25〜30センチ2〜7尾とチヌ35〜50センチ1〜3尾。エサ盗り(マルハゲ)多く、釣り方に工夫を。▽柴山渡船=電話0597(22)5566

■磯(3)■湯浅・和歌山

 チヌとアイゴ狙える。台風前の釣れ方から紀州釣りでチヌ30〜45センチ5〜10尾(オキアミ・サナビ・コーン)、フカセ釣りでアイゴ25〜40センチ2〜5尾(酒カス)程度期待できる。▽なぎ丸=電話0737(62)3891

■筏■本浦・三重

 チヌ数釣り突入気配。8日、寺浜筏で同魚25〜37センチ25尾。エサはシラサエビ・コーン・アケミ丸貝・オキアミ。大物一発はイガイが効果絶大。▽やま栄渡船=電話0599(32)6009

■波止■北港・大阪

 チヌ絶好調キープ。9日、夢洲の落とし込み釣りで同魚35〜48センチ10尾。他にジグサビキでアジ23〜27センチ17尾。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

 (大阪日日APG 松田勝也)



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