大森均の釣れ釣れ草

武庫川一文字でタチウオ2尾

2020年9月25日
福田さんが釣り上げたタチウオ

 タチウオは、その形が刀に似ていることから「太刀魚」と書き、欧米では「サーベルフィッシュ」と呼んでいる。また、朝夕の薄暗い頃に表層に浮き上がり餌を狙って立ち泳ぎをすることから、立魚(タチウオ)と名付けられたという説もある。

 イワシの群れを追いかけて大阪湾の最奥部まで入ってくると、各波止では待ちかねたようにタチウオ釣りのファンが押しかける。漆黒の闇に目をこらすと、これほど釣り人がいるかと感心するほどの人、人、人…。身近な釣り場で簡単に釣れて、淡泊な白身の塩焼きがおいしいとくれば、タチウオファンが多いのは当たり前。また、新鮮な刺し身は釣り人でしか味わえない絶品の味だ。

▽魚釣り禁止!

 20日、兵庫県芦屋市に住む福田俊平さんは、午後4時にタチウオを狙って兵庫突堤にやって来た。タチウオの季節になると、年に一度はこの釣り場に通って来る。2〜3年前から護岸工事で表向きは釣り禁止になっている。しかし、その間は内向きでも何とか釣りにはなった。しかし、着いてみると、「魚釣り禁止! 警察に通報します!」との看板が…。

 「いよいよこの時が来たか」と福田さんは落胆したらしい。それは護岸工事を始めたあたりから全面禁止になるかもしれないとのうわさを耳にしていた。この種の行政の決定は覆ることは無い。禁止の原因は、一部釣り人のマナーの悪さが招いた。ビニール袋や釣り具のパッケージなど釣り場への散乱。管理当局者との駐車トラブル。揚げ句の果ては、釣り場の優先を巡ってけんか勃発。何度もパトカーが来たことがあると聞いていた。地元の方も港湾関係者も相当怒っているらしい。これでは釣り人自ら招いた全面禁止と言えよう。

▽武庫川一文字に転戦

 福田さんは、禁止だからと言ってまっすぐ家に帰るような人ではない。釣具店に立ち寄って転戦場所を検討したという。しかし、今年はタチウオの接岸が今ひとつ。とはいえ、釣具店のアドバイスもあり武庫川の沖一文字に転戦決定。

 「釣り始めて30分ほどたったでしょうか、タチウオ独特のアタリがありました。タチウオは、執拗(しつよう)に餌を追いかけてきますが、どこで掛けあわせるかはその日によっても微妙に違います。リールを巻きながら小さくサオ先をあおって誘いをかけた瞬間、電子ウキが吸い込まれるように海底に沈んでいきました。この魚は80センチほどでこの時期にしてはまあまあのサイズでした。続いて連チャンで同じようなサイズがきました。しかし、さっぱり後が続かず2尾だけに終わりました」と福田さんは残念そうに語った。

▽誘いを頻繁に

 タチウオ釣りのコツをあらためて伺うと、「この日は、4回ほどのアタリがありましたが、結果2尾でした。ウキ釣りは、誘いを頻繁に行うことが一番大切なポイントです。次に、アタリがあっても慌てないで十分ウキが水没してからゆっくり待って合わせること、この2点に尽きます」と福田さんはきっぱり。

週末のイチオシ気配

■船(1)■泉佐野・大阪

 今週末、潮回りから淡路沖&神戸沖のタチウオ期待できる。70〜110センチ10〜20尾見込める。タチウオテンヤ40号使用。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

■船(2)■西宮・兵庫

 呑ませの青物絶好調。23日、ハマチ50〜64センチ15尾3人。この日、船中99尾。ハマチ平均40〜60センチ2〜5尾見込める。要予約。▽釣人家=電話090(8794)1091

■船(3)■石鏡・三重

 ウタセマダイ引き続き好調。22日、石鏡沖の半夜でマダイ27〜58センチ18尾と63センチ、65センチハマチも。要予約。▽幸徳丸=電話0599(32)5604

■船(4)■宮津・京都

 生アジ、生イワシなどを使いヒラメ、アコウ、ガシラなど期待十分。ヒラメ40〜60センチ1〜3尾、アコウ25〜45センチ5〜8尾見込める。要予約。▽一心丸=電話0772(28)0476

■磯(1)■尾鷲・三重

 グレ25〜40センチ2〜10尾の釣果が期待できる。エサもボイル有効。マルハゲを専門に狙えば15〜28センチを10〜20尾。▽宮城野渡船=電話05972(2)1347

■磯(2)■串本大島・和歌山

 ホンダワラのエサでイガミが見込める。ヒラシマやグヤシマでイガミ25〜45センチ10〜15尾。そろそろ青物のハマチなども期待できそう。▽芝渡船=電話0735(65)0811

■筏(1)■仏谷・福井

 22日、双子島の筏でチヌ25〜39センチ36尾。エサはサナギ、オキアミ、シラサエビ。この釣り場はサナギに良型偏る。▽川端渡船=電話0770(52)2847

■筏(2)■堂の浦・徳島

 引き続きチヌ堅調。同魚20〜35センチ平均で10〜20尾。23日、小鳴門のカセで同魚23〜35センチ20尾とマダイ25〜36センチ3尾。▽斎藤渡船=電話088(688)0453

■波止■妻鹿・姫路

 フカセ釣りでチヌ堅調。同魚25〜45センチ5〜15尾見込める。エサはネリエ、オキアミ。他にグレ20〜28センチ2〜5尾交じる。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

 (大阪日日APG 錦 剛司)



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