大森均の釣れ釣れ草

須磨のタチウオ釣り

釣り道具を買って気持ちを慰める
2020年10月16日
良型のタチウオを釣り上げた中井さん

 大阪湾では、北の神戸沖と南の谷川沖、西の淡路沖と呼ばれるタチウオが集まるポイントがあり、乗合船も釣り人の顔が見える距離に集結して競い合う。今のところ例年より数は出るが、型が今ひとつ。それでも、この時期になるとドラゴンと呼ばれる大型のタチウオを狙って大阪湾の乗合船は釣り人の熱い熱気に包まれる。年内いっぱいは釣れ続くが、まさに、今が最盛期だ。

▽最大のストレス

 7日、兵庫県西宮市に住む中井浩司さんは、本紙の気配欄を輪番で担当する清水智之さんと、須磨から出船する八栄丸で神戸沖と呼ばれるタチウオポイントに出かけた。

 この「神戸沖」は、淡路楠本から真東に神戸垂水から真南に線を伸ばして結ばれるあたりで、大阪湾では最もタチウオが集まる場所として知られている。東播磨、須磨、西宮、大阪、泉佐野などの乗合船が集結するので、隣の船の釣り人の顔がはっきり見えるほどの距離に塊になって釣るほどのタチウオ銀座だ。

 “狂”の付く釣り好きの中井さんは、激務に追われ思うように釣りに行けないのが最大のストレスになっている。そのストレスの発散は、重症患者にありがちな釣り道具を買うことで気持ちを慰めているというパターンらしい。

▽この日の釣果は10尾

 清水さんから報告を頂いた釣りの様子は以下の通り。

 「釣り始めましたが、この日は風が強く後半は波も高くなってきました。船長は、数はともかくドラゴンを釣らせようとの心配りで、一群の乗合船から少し離れた北側にポイントを定めました。水深70メートル。早速、中井さんにアタリがありましたが、『コツッ!』と、ぼんやりしていると見逃すような小さなものだったようです。次の反応を待っていると、竿(さお)先の曲がりがふっと直線になり食い上げていたと後で聞きました。中井さんがガツンと大きく合わせた時に私も気が付きました。タチウオ特有の締め込むような強い引きに期待が膨らみましたが、この魚は70センチ止まりでした」

 「その2投目。仕掛けを投入し、着底したその直後でした。中井さんの竿先が海面に突き刺さっています。リールが悲鳴を上げ、竿がリールシートのすぐ上から大きく曲がっていました。『大きい!ドラゴンかも!』と、私が思わず声をあげてしまいました。私の興奮をよそに中井さんは余裕で対処しています。水面直下にシルバーメタリックの魚体がギラッと光り船内に無事取り込むと、100センチほどある立派なタチウオが中井さんの軍門に下りました」

 「しかし、その後が続きません。風も波も一層強くなってからはアタリもポツポツといった様子で、総じていまひとつの一日でした。あいにく、この日の中井さんの釣果は、10尾。私は8尾でした。サイズは75〜80センチ前後がボリュームゾーンでしたが、この中で中井さんの100センチはひときわ光彩を放っていました」

 ■問い合わせは電話078(733)3568、「八栄丸」

週末のイチオシ気配

■船(1)■西宮・兵庫

 引き続き呑ませの青物好調。14日、メジロ78センチ1尾とハマチ50〜64センチ8尾が竿頭。2番竿、ハマチ63センチまでを8尾とスズキ58センチ1尾。要予約。▽釣人家=電話090(8794)1091

■船(2)■泉佐野・大阪

 淡路沖タチウオが上昇気配。10尾程度見込める。14日、同魚100センチまでを18尾。タチウオテンヤ40号。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

■船(3)■須磨・神戸

 アオリイカおもしろい。同魚胴長18〜22センチ5〜6パイ。また、朝便のタチウオも好調。70〜110センチ15〜25尾期待できる。要予約。▽仙正丸=電話078(731)4536

■船(4)■加太・和歌山

 田倉崎沖に出てカワハギ堅調。いい人は同魚15〜25センチが15〜20尾期待できる。他にタイラバ便ではマダイ40〜60センチが1〜3尾。要予約。▽三邦丸=電話050(3532)9619

■磯(1)■大引・和歌山

 引き続きフカセ釣り、カゴ釣りでイサギ好調。25〜35センチが5〜15尾。フカセ釣りのタナ2〜5ヒロ、カゴ釣り6〜12ヒロ。▽村井渡船=電話0738(65)1041

■磯(2)■梶賀・三重

 底物(イシガキ30〜45センチ中心)活性高い。エサはウニ。他にはホンダワラのエサでイガミ(30〜40センチ)が5〜10尾。▽榎本渡船=電話0597(27)2211

■波止■武庫川一文字・兵庫

 ハマチ、メジロ回遊!生きアジを使った呑ませ釣りやメタルジグ(30〜60グラム)で遠投して狙えばおもしろい。呑ませ釣りは、アジ任せにして3〜10メートルで食ってくる。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

■投げ■垂水西舞子海岸・兵庫

 例年のデータから推し量ると、今週末あたりから須磨から明石にかけてカレイ第1波が接岸するはず。20〜25センチのマコガレイが主体。▽まるは垂水店=電話078(705)0841

 (大阪日日APG 川崎禎昭)



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