大森均の釣れ釣れ草

初挑戦!一念発起の薄造り料理 淡路沖のショウサイフグ釣り

2021年1月8日
買いそろえた包丁で初挑戦の見事な薄造り

 あけましておめでとうございます。

 今年も釣りに趣味のない読者にも読み進むような内容も織り交ぜて回を重ねていきたいと思っております。引き続き、釣れ釣れ草のご愛読をよろしくお願い申し上げます。

   ◇    ◇

 釣り人は、最初に出会った釣りに夢中になる。その後、友人や同僚に誘われて新しい釣りに浮気する。釣りの世界は、魚の習性により一年中同じ対象魚を狙えることの方が少ない。そこで、常時釣りをしていたい釣り好きは、年数を重ねるほど釣りのレパートリーが増えていく。

 その中で難易度の高い釣り、すなわち、面白い釣りに絞り込まれて得意な釣りがいくつか残る。もう、この頃には抜き差しならない迷人級(?)に仕上がっている。さらに、おいしい魚が絞り込まれて底なし沼にハマり込む。グレ釣りやアユ釣り、アオリイカ釣りの根強い人気はそんな背景がある。

 近年、関西でフグのカットウ釣りの人気が出てきた。しかし、「河豚(ふぐ)食うや 短き命 短き日」と、高浜虚子の句にもあるように毒がありながらも美味と知られ、その誘惑に翻弄(ほんろう)されてきた情景を多くの歌人や俳人が歌にしてきた。

▽包丁とマナ板を買いそろえ

 6日、わが釣友の中で釣り師のたどる典型的なパターンを行く清水智之さんは、食味につられて新ジャンルのフグ釣りに挑戦すべく神戸垂水漁港を出船した。関西も関東もフグ釣りの対象としてはトラフグではなくショウサイフグがフグ釣りのメインターゲットだ。

 去年、乗合船「虎之助」でカワハギ釣りに出掛けた際、関西で流行の兆しがあるフグ釣りの便が同船でもあることを知り、初釣りはフグ釣りと決めていた。

 とにかく、ポイントに着いて12人ほどの同船者のなか、清水さんは右舷のミヨシ(船首側)に釣り座を構えて釣り始めた。要領を得ないこともあり序盤は苦戦し、エサすらも取られない状況が続いたという。そこは多種目の釣りに手を出した経験で、手を変え、品を変えて釣り続けた。そしてわずかに底を引きずるように待つと、エサをかじられることを感じたらしい。なんとか1尾釣りあげたが、時すでに遅し。

 無情にもゲームセット。

 

▽次回は鍋の分も

   

 「どうして召し上がりました?」。

 釣りよりショウサイフグの食味に関心があり尋ねると、「薄造りにしました。おいしかったです。トラフグのてっさと変わりません」と答える清水さんは、釣歴は長いが魚はさばいたことのない「釣りあるある」のひとり。

 「自分で釣った魚は自分で料理しておいしく食べようと、一念発起し、包丁とマナ板を買いそろえて薄造りに挑戦しました。フグは毒があるので、船宿などで免許の有資格者が下処理をしてくれますので、やってみると意外に簡単でした。家内からも『上手やん!』とおだてられ料理人になった気分です。今回はあいにく薄造りにする分しか釣れませんでしたが、次回は鍋の分も釣りあげるつもりです」と、清水さんはすぐにでも再出撃をするような勢いで結んだ。

週末のイチオシ気配

 

■船(1)■明石・兵庫

 ガシラと青物のリレー釣りがおもしろい。ガシラ20〜28センチ10〜30尾、メジロ60〜80センチ2〜5尾。別船のタチウオは75〜120センチ10〜35尾。要予約。▽名田屋乗合船=電話078(912)7211

 

■船(2)■加太・和歌山

 専門便で肝がすこぶるおいしいカワハギ(20〜28センチ)が10尾前後期待できる。他に早朝便でアジ30センチが5〜10尾。要予約。▽三邦丸=電話050(3532)9619

 

■船(3)■比井・和歌山

 日の岬沖トフのマダイ期待。同魚35〜50センチ3〜5尾見込める。5日、同魚30〜45センチ4尾。ハリス8号、オモリ120号。エサはオキアミ。要予約。▽岬旅館=電話0738(64)2975

 

■磯(1)■出雲・和歌山

 6日、沖の赤島でグレ30〜37センチ12尾。金床でグレ30〜35センチが6尾。前日、エンイチチョボでイシダイ72.2センチが飛び出した。エサはサザエ。▽小川渡船=電話0735(62)07430

 

■磯(2)■周参見・和歌山

 場所ムラあるが周参見期待できる。白島、カツオ島、シオフキ島などの実績場でグレ30〜40センチ3〜10尾見込める。水温18度前後。▽フィッシングベース海クン=電話0739(45)8450

 

■筏■堂の浦・徳島

 サヨリの良型(25〜35センチ)が30尾程度釣れている。サオは5メートル、ソデ針5号、タナ矢引き。エサはオキアミ&サシアミ。▽細川渡船=電話088(688)0401

 

■ボート■紀伊長島・三重

 名倉湾内に手ボートで出てカマス好調。手こぎボートで同魚25〜42センチ20〜50尾。仕掛けは市販ジグサビキ。要予約。▽石倉渡船=電話0597(47)0712

 

■伝馬船■印南・和歌山

 イサギ22〜38センチがいい人で20〜30尾。他にカワハギ、チャリコなどが交じる。船外機のルアー釣りでオオモンハタ(40センチ超)狙える。要予約。▽木下丸=電話0738(42)0313

 

■波止■妻鹿・兵庫

 オキアミ使いのフカセ釣りでチヌ好調。慣れた人は30〜40センチを5〜15尾程度。場所によりグレ25〜32センチが2〜5尾交じる。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

 

■投げ■岸和田・大阪

 下降気味ではあるが、いよいよ今週末あたりまでが最後のチャンスだ。5日、旧一文字3〜4番で同魚25〜35センチ12尾(投点30メートル)。▽岸和田渡船=電話0724(36)3949

 (大阪日日APG 松田勝也)



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