大森均の釣れ釣れ草

実名と写真は堪忍して

シーズンになると親戚の不幸が頻発
2021年2月26日
この程度なら特定ができないのでOKをもらいやすい

 釣りも恋愛もハマったころの初速がすさまじい。寝ても覚めてもそのことばかり。その関連の情報はすべて欲しい。毎日でも釣りに行ってみたい。釣り道具屋にも行きたい。落ち着いた後に考えると、その興奮状態が自分でも滑稽なほど。

 初心者の頃は、師匠格の先輩に教えられた釣り場に愚直に通うが、一定の期間を経ると釣りのスタイルも固定化し、未知の釣り場への憧れが頭をもたげてくる。しかし、もうこの頃になると、常になんらかでも釣りに接していないと我慢がならないところまで重症化している。

 パソコンの検索エンジンで釣りに関するキーワードをたたき、雑誌を読みあさり、釣り番組を視聴することが日常の姿になり、喫茶店でスポーツ新聞を手に取ったら最初に釣況欄を探すようになっている。

▽情報入手はネット

 近年、釣り人が釣れ具合の情報を入手する手段は、ネットがほとんどと言っても過言ではない。戦前などは、文人の釣り好きが書いた随筆などが釣り場を知り得る唯一の手段であったらしいが、釣れ具合などの情報の鮮度は周回遅れの役に立たないものだったと推測される。スマホを含むネットの広がりは、釣り人の行動にも変化を与えている。

 釣友たちのパソコンの「お気に入り」には、渡船店の名前がズラリと並んでいる。毎日のように見ているからその釣り場の様子は手に取るように知っている。コソッと抜け駆けでもしようものなら、釣果欄に載った名前や写真で発覚することも度々あるほど。また、教員の釣友が平日に釣行している写真を見て「春休みが始まったんだなぁ」と、そこで認識することもある。それほど釣り好きは、乗合船や渡船店の情報を注視している。

▽義母が3回亡くなる

 先日、和歌山の乗合船のホームページに「写真NGの方は乗船時にお申し出ください」と記されている下りを発見。乗合船の釣果欄には〇〇センチ〇〇尾と文字で記載されているパターンと、釣れた魚と共に釣り人の写真を載せている二つのパターンがある。

 以前、この釣れ釣れ草で取り上げた釣り人にも「大森さん、実名と写真は堪忍して下さい」との強い申し出があったが、それほどではなくとも「できれば写真は」、「魚だけ写して」、「釣っている後ろ姿だけに」程度のことは度々ある。これらのほとんどは、職場や得意先には釣りには来ていないことになっている。

 わが釣友にも義母が3回亡くなっている人もいるし、アユのシーズンになると親戚の不幸が頻発する人がいる。これも“狂”のつく釣り師の間では初めて聞くような話ではない。実名を伏せ、写真のNGを事前に業者が配慮するほど“ズル”をしてでも釣りを我慢できない人が意外に多いということがよくわかる。

 この稿を書きながら思い出しました。私もサラリーマンの時代、ピンピンしている叔父叔母に入れ代わり立ち代わりあの世に行っていただきました。人のことばっかりは言えません。ハイ。

週末のイチオシ気配

■船(1)■明石・兵庫

 ガシラ堅調。連日、同魚18〜28センチ40〜60尾が竿頭。メバル18〜28センチ2〜8尾交じる。別船でタチウオ70〜115センチ5〜20尾。要予約。▽名田屋乗合船=電話078(912)7211

■船(2)■北港・大阪

 神戸沖に出る半夜釣りのメバル期待。同魚18〜27センチ15〜20尾見込める。午後3時集合。オモリ30号。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■船(3)■比井・和歌山

 ラングイの良型(35〜50センチ)寒サバ上向き。同魚36〜45センチ20〜50尾。オモリ150号、ハリス8号、針10号、胴突き5〜7本チョクリ針。要予約。▽岬丸=電話0738(64)2975

■船(4)■宮津大島・京都

 冠周辺に出てオニカサゴおもしろい。同魚35〜45センチ3〜8尾とガシラ5〜10尾。出船できれば、お土産間違いなし。要予約。▽新幸丸=電話0772(28)0160

■磯(1)■尾鷲・三重

 食い渋いが割亀などでコンスタントにグレ30〜40センチ5〜10尾釣れている。タナ深く狙うとチヌ40〜50センチ1〜2尾交じる。▽柴山渡船=電話0597(22)5566

■磯(2)■大引・和歌山

 カゴ釣りでマダイ大型(50センチ超)、イサギ、ハマチなどが期待できる。タナは6〜13ヒロ、エサはボイル。水温13〜14度。▽村井渡船=電話0738(65)1041

■波止■武庫川一文字・兵庫

 青コガネやパイプ虫をエサにしたヘチ釣りでチヌ好調。23日、2番外で同魚33〜43センチ9尾(4ヒロ〜底)。3月より火曜日定休の通常営業。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

■サクラマス■九頭竜川・福井

 21日、天池橋下流左岸で同魚60センチ(2.7キロ)登場(フライ・ストリーマー)。年券8000円、日券1500円。▽越前フィッシングセンター=電話0776(22)1095

■管理釣り場■芥川・大阪

 ニジマス20〜45センチ30〜40尾と堅調。「放流前に居残りの魚をいかに釣っておくかが大切」と漁協談。▽芥川漁協=電話0726(88)0224

 (大阪日日APG 清水智之)



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