大森均の釣れ釣れ草

2021アユ開幕!

2021年6月4日
アユ

 待ちに待ったアユ釣りシーズンが到来した。毎年、5月26日から関西の有力河川が解禁したが、待ちきれないファンのために数年前から5月1日の早期解禁が有田川と日高川でスタートしている。とはいえ、本格的なシーズンはこれからが本番!

▽漁協の努力が直結

 その年、釣れるか釣れないかはある程度もう決まっている。

 川にすむアユの総尾数は、天然遡上(そじょう)の量と各漁協が行う放流量の合計そのものだ。アユは、秋には産卵を経て死に絶え、春に稚アユが戻ってくるまで川には1尾もいなくなってしまう。各漁協の放流にも限度があり、春の時点で決まっている、とはそういう理由によるもの。

 しかし、それだけではない。次なる大きな要因は、その川が冷水病の影響をどれだけ回避できるかにも釣れ方が左右される。おのおのの漁協も試行錯誤を繰り返しながら、年ごとに影響を最小限に食い止めるノウハウが蓄積されてきている。また、広域的に情報収集する努力をして、少しでも耐病性のある種苗を放流している。

 そんな河川が『釣れる!』という結果を出している。ある年の関西の人気河川は遠く山口県から種苗を仕入れたと聞いている。また、そんな意味で漁協の努力がすぐに釣果に直結する釣りがアユ釣りともいえる。

▽予想が難しい

 今年の紀伊半島では有田川と熊野川水系の各河川がよさそう。特に熊野水系の各河川は、『早くから天然遡上が確認されている』と言われ、漁協関係者が解禁以前に浮足立っていたと聞く。紀伊半島全般の1年を通しての予想は、前評判の割には例年並み程度ではないかと予想される。

 自然相手の遊びは予想が難しい。2004年などはシーズン前の遡上状況がいいので◎の予想をしたが、台風などの影響で川の様相が一変。その上、冷水病の影響もありまったく釣りにならなかった。前段階で調子がいいか悪いかのおおよその見当はついても、やってみなければわからないのは競馬に似ている。

▽水況の確認を

 数年前、古座川でアユ釣りをしていた人が流され、数日後に下流でその遺体が発見された。解禁などのニュースで、足首ほど水につかって釣るような釣り姿が度々放映されるので、経験のない人はあの映像と同じようなロケーションで釣りをしていると想像しがちである。九州の球磨川では胸まで漬かって釣るようなポイントが多いらしい。九頭竜川でも深いポイントが比較的多い。当然事故も比例する。もう一つは、ダムのある釣り場は増水時に放水するので急な水位の上昇を招き事故がある。

 磯釣りもアユの友釣りも釣り人自身が「結構危険な場面がある」と感じていても、家人が心配するのでそのリスクを過少に伝えている場合が多いようだ。オトリを購入する際、水況の確認などを十分行い、石の喫水に注意して安全を担保しよう。釣りはしょせん遊び。事故に遭ってから気づくようでは後の祭りだ。

週末のイチオシ気配

■船(1)■明石・兵庫

 マダコ期待。連日、同魚0.3〜2.0キロ20尾前後が竿頭。別船でマダイ35〜55センチ1〜8尾とハマチ2〜10尾。要予約。▽名田屋乗合船=電話078(912)7211

■船(2)■比井・和歌山

 トフに出るイサキ(30〜40センチ)が上昇気配。同魚40〜50尾の竿頭が急上昇するはず。オモリ120号、ハリス3号、吹き流し3本針。要予約。▽岬旅館=電話0738(64)2975

■船(3)■北港・大阪

 午後便のサビキ釣りでメクリアジ堅調。神戸沖に出て同魚15〜25センチ20〜40尾。サオ2.4メートル。集合時間午後2時、帰港時間同7時前後。要予約。▽ヤザワ渡船=電話06(6573)7712

■船(4)■泉佐野・大阪

 オニアジ期待できる。淡路沖で同魚30〜45センチ10〜15尾にサバ40〜45センチ1〜3尾交じる。午前9時出船。要予約。▽海新丸=電話0724(69)2332

■磯(1)■見老津・和歌山

 場所ムラあるがさらに上昇気配。ハッカイ、牛の首でグレ30〜40センチ10尾。水温19〜20度。▽林渡船=電話0739(58)0133

■磯(2)■阿曽浦・三重

 志戸、トラフグ、ソロバンなどで連日、グレ30〜40センチが5〜15尾。浅いタナ(1.5〜2.0ヒロ)でヒット。チヌの大物が交じるので油断のないタックルで。▽にしうら渡船=電話0596(72)1373

■筏■本浦・三重

 良型チヌそろう。連日40センチ後半が顔を見せる。30〜50センチ3〜8尾見込める。他にヒラメ、カワハギが交じる。エサ盗りはフグ、アジ、ハゲ。▽やま栄渡船=電話0599(32)6009

■波止(1)■妻鹿・兵庫

 投げ釣りでカレイ20〜25センチ2〜3尾とキス15〜20センチ5〜10尾。これから盛夏に向けてキスは数、型ともにグングンよくなる。▽日の出渡船=電話0792(46)3030

■波止(2)■武庫川一文字・兵庫

 落とし込みによるチヌ堅調。同魚35〜50センチ5〜10尾とキビレ40センチ前後5〜10尾。エサは、イガイ。早朝にアタリ集中。▽武庫川渡船=電話06(6430)6519

 (大阪日日APG 川崎禎昭)



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